ダタッツ剣風 〜災禍の勇者と罪の鉄仮面〜

『ダタッツ剣風』シリーズの三作目にして、本編の前日譚となる物語です。
とある港町を訪れたダタッツは町を襲う海賊と戦い、しかし海賊達に秘められた過去や、町全体を覆う不穏な空気を感じ取り……と、全体を通して時代劇や西部劇を思わせる短編エピソードでした。

シリーズを通して読んでいると、元々高かった文章力に更に磨きがかかり、特に戦闘シーンにおいては他者の追随を許さぬほど緊迫感やスピード感に溢れていると感じました。それでいて難しい言葉や長い文章を使わずに、簡潔でありながら濃密なバトルを描けるのは、素晴らしいの一言です。

ただシリーズを通読したが故に、女性が辱められそうになってそれを助ける……という…続きを読む

カクヨム隠れた名作のひとつ、『ダタッツ剣風』シリーズ。
今作はそのエピソードのひとつであり、本編の前日譚にあたる作品です。

ダタッツ本編が好きな人も、まだ読んだことがない人も、必読のクオリティです。
オススメですよ！