第五十八話 『デート』じゃねぇーよ
すると、どこからともなくドロンと「お呼びでしょうか、勘助様。」と千代女が出現するのであった。
勘助は配下の千代女に「お前、晴信様の女の諏訪姫を助けに行ってくるぞぃ」と少し偉そうに指示をだした。
それを見た
勘助は片方しかない目を幸隆のほうをむけて何も言わずにヤカマシイという表情をするのであった。
すると、その場にいた
勘助は「なんで?」と首をかしげた。
千代女も顔を桃色がかった赤にさせ、照れを隠したような小声で「私からも、よろしくお願いします」と勘助にお願いだから
勘助は右目で佐太夫と千代女交互にみたのち「なんで?」と尋ねるのであった。
佐太夫は途端に顔の赤味を消失させて「それは、俺たちがお似合いだからだ!!」と恥ずかしいほど堂々と言い切るのであった。
勘助はキョトンとしたことによって不細工顔がさらに不細工になった。そして、少し間があいたのに「ちょっと、何言ってるかわからないけど。わかったぞぃ」と言ったのだった。
佐太夫と千代女は互いに笑いあった。そこには桃色の神々しい雰囲気が漂うのであった。
勘助は幸隆に「アイツらは、デキてるのか?」と恐ろしく間が抜けた顔で尋ねた。
幸隆はニヤリと笑って「気づくの遅!!」と勘助を右手人差し指でさしてイヤラシイ顔で笑うのであった。
勘助は頭痛がしたかのように頭を落とす「どいつも、こいつもオサカンだぞぃ」と苦笑いをするのであった。
佐太夫は、とっさに千代女と手をつないだ。その瞬間千代女は嬉しそうに佐太夫を見たのだった。
勘助は、それを「うらやましぃ」やら、「わかれろ!!」やら、「千代女の女らしい顔を初めて見た」だの複雑な感情を交錯させながら、それを見る。
幸隆はその勘助の顔をクスクスと笑い、楽しんでいたことは言うまでもない。
笑って泣けて熱い戦国譚🔥~真田戦国伝~ ふぁたけ @sanada3dai
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