土曜日だというのに、出勤の雲江です。
現在『カーニヴァル・エンジン戦記4 赤い悪魔』を書いてます。前作の『惑星ナヴァロンの狙撃姫』の出来が良かったので、今作はちょっと抑え気味だと思ってください。あのまま、倍、倍、倍の20倍界王拳みたいなクオリティーの上昇は、ぼくには無理です。
それとどうじに、その次の作品であるファンタジーのアイディア出しに精を出してます。
で、舞台はファンタジーみたいな世界としているんです。いま流行ってますよね。異世界転生とか悪役令嬢とか。
で、いま流行っているファンタジーって、世界観がゲームからの逆輸入ですね。
もともともゲームがファンタジーの世界をなぞって、『ダンジョン&ドラゴンズ』←全然知らないけれど──とかを作ったはず。だから、『ドラゴンランス』←一巻しか読んでないけれど──とかはファンタジーでした。
でも、そのあとのコミック『バスタード』とかは、ゲーム世界から逆輸入のファンタジーでしたね。いつからか、それが主流になっていく。
昨今の異世界物は、異世界すなわちゲームの世界で、敵を倒すと(場合によっては倒さなくても)レベルがあがる。スキルも持ってる。さらにチートまである。コンピューター・プログラムじゃないのに。
それくらいなら、まだいいけど、なんで敵を倒すとアイテム手に入るんだ。この前、うちにゴキブリ出て、殺虫剤で倒したけど、なんもアイテム落とさなかったぞ、あんなに強敵なのに! どこにクレームつければいいんだ!
ってなわけで、このゲーム世界なファンタジーを書こうとしているのですが、みなさん、本当にあんなファンタジーの世界に行きたいのでしょうか? ほんとに行きたい?
だって、夏はクーラーないし、喉が渇いてもコンビニないですよ。だれかと連絡とりたくても、スマホはもちろん電話だってないんですよ当然ポケベルもない。
あ、だから魔法があるのか。
というわけで、科学が高度に発達して、まるでファンタジーの世界になってしまった未来を描こうかと思ったんです……。
いろいろ考えているうちに、もの凄いデストピアになりました。
こんな世界に、本当にみんな、行きたいのか? 行きたいのか?
……これから仕事です。