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繰り返し繰り返し音讀

結局昨日は疲れていたのか、いいえ、いつもの週末のように大半が睡眠に消えてしまった卯月です。ううっ……。

今日は「もふもふ」のほうを書き進めたいところ。どんな気分でいこうかなと曲選択。今日の気分は「86-エイティシックス」。好きなんですよね「86」。曲はもちろん神曲請負人の澤野弘之でしょ。
 
「Avid」「Hands Up to the Sky」そしてこれは外せない「LilaS」。勝手に想像が膨らんでいきます。これで筆が進まないはずはない。うん、きっと。これらを中心に作業用BGMを編成。


さて、いつものルーティン。近況ノートへの創作に関するメモ書き。

谷崎潤一郎「文章読本」から。

「文章の味と云ふものは、藝の味、食物の味などゝ同じ」だと谷崎は言います。それに必要なのは学問や理論などではなく、カン、感覚だと。その感覚についても「感覺と云ふものは、生まれつき銳い人と鈍い人とがある」らしい。先天的な才能かと思うもちゃんと頑張ればその感覚は磨けるらしい。

谷崎のいうその方法は二つ。

「出来るだけ多くのものを、繰り返して讀むこと」。これが第一で次に「實際に自分で作ってみること」だと。そうですよねー。例として三味線をあげています。まあギターなんかに置き換えてもいいですね。その楽器について実際に取り組んだことのある人のほうが当然はやい。文章についてもやっぱりそうでした。たくさん書くことが大切。ですけどこれは第二。

「大人は小兒ほど無心になれないものですから、兎角何事にも理窟を云ふ、地道に練習しようとしないで、理論で早く覺えようとする、それが上達の妨げになるのであります」。よーくわかります。そこで谷崎が勧めるのが昔の寺子屋式の教授法。「講釋をせずに、繰り返し繰り返し音讀せしめる、或は暗誦せしめると云ふ方法は、まことに氣の長い、のろくさいやり方のやうでありますが、實は此れが何より有効なのであります」。うん、最近のコスパ、効率主義の方たちが発狂しそうなことを仰ってます。谷崎の時代も似たようなもので「が、さう云っても今日の時勢にそれをそのまゝ實行することは困難でありませうから」と。ちょっと笑えました。まずは有名な名文をひとつでもいいから暗誦できるくらいに繰り返し読みましょうといってます。

子どもたちのお勉強の相手をしている卯月ですけど、昔学校でいろんな文章を丸暗記させられましたよね(昭和的)。最近も少しはやってるみたいなんですけど、昔のような厳しさというか執拗さは無い模様。覚えなくても別にスルーできるようで。かなりの長文を暗記した記憶があります。今は忘れてしまってるけど、一度覚えたものの再記憶は容易い。中学、高校の頃と同じことはできると思います。

文章はその後、美術や演劇の批評家をディスる内容に続くのですけど何の恨みがあるのか面白い。さらに源氏物語を使って、森鴎外のことや、当時の有名作家たちの分類が書かれています。興味のある方はご自分でお確かめください。

さて、「Avid」から聴いてナニカが降りてくるのを待ちましょうかね。

では。

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