isia tiri

大好きな彼女と同棲中の僕。 幸せな休日の朝かと思いきや、なんだか彼女は何かを隠している様子。 言おうとしているのは伝わってくるのに、なかなかいい出さない彼女に不安になってくるけれ…

美しい叔母とは大きな窓ごしにしか対面できない。もう15年も。私が死んでからの15年。

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト 【俳句の部】一句部門 おいしい水 / 初投稿です

三日小説第11回、テーマは星。

夕暮れ近づく校舎の階段の踊り場。 卒業式の日に、私はあなたからの卒業を決めた。 振り返らないでね、あなたも私も。

最も自然数に近いのは、赤子だ。それから徐々に人間は、負の存在へと変貌する。人は負の中でしか存在しない生き物なのだ。何て哀れで、何て惨めなのだろう。 (小説家になろうにも同一内…

因果応報は、因果と応報が同値でないと成立しない。それに偏りがあると、逆に応報される。それが人間の性質であり、浅はかさであり、ただただ憐れなのだ。 追記(2023/11/23):…

ピアノの音が響いた。 それを奏でているのは、一人の男。 それを聴いているのは、一人の女性。 いつもと変わらない日常がそこにあった。 「その曲に題名はあるの？」 「無いよ。即興演…

幼なじみの穂波と息吹。高校最後の夏、僕らは「君」に会うためにあの地に帰る。 この夏が永遠に続くと思っていた。 君だけはずっと僕らの側に居てくれると思っていた、けど。 いつかは「…

　私には、とっても愛してやまない人がいる。 　別に恋人じゃない。家族でもない。ただの友達。 　だけど私は、彼女がどうしようもなく好きなのだ。 　私は彼女の描く絵が好きだった。 …

「あ、あなたを監禁しました！　もう逃げられませんよ！」 　その少女は顔を真っ赤にしながら、犯罪行為を告白した。 　部屋の壁と天上には夥しい数の、俺の写真があった。薄暗い部屋の中…

　日高　絵李（ひだか　えり）は美術部に所属する高校生。 　絵を描くことが大好きで、絵の上手い彼女には、1つだけ悩みがあった。 　それは――コンクールで金賞を取れないこと。 　銀…

ほぼノンフィクションです 思いつきとノリで書きました

2023年ラストの公開作品です。

私、東堂日華梨（とうどう　ひかり）はメイクは魔法みたいでとても素敵なものだと思っていたけど、自分では絶対にしない。 だってメイクは可愛いお姫様がもっと可愛くなるためのものだと思っ…

　高校生の月島悠真（つきしまゆうま）はクリスマスイブの日、店長に呼び出されてしまい、バイトに行くことになってしまう。先輩の佐藤日葵（さとうひな）と一緒のシフトであったことは幸運だ…

「私は、私の家族のためにーー存在しえない、私の家族のために、」 「この子を堕ろす事にしたんです。」

　突如人間が自我を失い獣物の如く暴れ狂う、通称『異形』と呼ばれる存在へと変貌する世界。異形狩りを生業とするアイジスは、異形と化した少女ジルの兄を殺した事で、旅を共にする事となる。…

学校にとある噂が流れ始めた 「放課後、旧校舎の音楽室でピアノを弾くと幽霊が出る」 その真相を確かめるため、主人公・黒木海都は旧校舎に向かう。 そこにいたのは同じクラスの中心的存在…

これは、わたしと〝カミサマ〟の短い物語。

【ヤンデレ中編小説】 従妹の死をきっかけに小説を書けなくなっていた現役高校生でライトノベル作家の芳次。 彼はある理由から、自分の作品の熱狂的なファンである鈴木円花のためだけに…

アメリカのUnited Onion社が開発した特殊技術がきっかけで、食べものが町中にあふれるようになった未来の日本。ラーメンで編まれたニットを着て、シューマイのイヤリングを揺らし…

他の誰でもない貴方に届きますように。

入学前のオープンスクールで、文芸部顧問の津島先生に「君の小説が読んでみたい」と言われたことをきっかけに、『私』は黛高校に入学する。 文芸部に入学した「私」は、中村と櫻井という二人…

カクヨム甲子園創作合宿2023 1回目お題「夏休み」

蒼が体験する、1度は思ったことのある時間。もし自分が皆のヒーローになったなら。そんなことを実際に体験する男の子の物語。まぁヒーローで終わるわけないけど。

カクヨム甲子園2023 ︎︎中間選考突破作品 卒業以来会っていなかった初恋の人と再会。 紆余曲折を経て花火デートが実現。 彼は思いの丈を伝えることが出来るのか。 …

コインロッカーで赤ん坊を拾った。だから私は―― ※かなり暗め。自殺表現などあるのでご注意を

ヘビーでビターな旬の一品となっております。 読んで後悔させません。 読んで後悔します。 ぜひ。

おかげさまで、カクヨム甲子園2023最終選考まで残ることができました。 拙作を読んでくださった皆々様に、深く感謝申し上げます。 　　　　 想い人を喪った男は静かに狂っていて、…

久しぶりに故郷の滋賀県大津市に帰省した大学生の「僕」は、地元を走る「石坂線」こと京阪石山坂本線に乗って、一人、終点へと向かった。

プリ小説にて同作を掲載。

プリ小説にて同作を掲載。

ーーきみはいつまでもわたしの天使だ。 文芸部の先輩である有弥と、その後輩の波瑠。 正反対な二人の、小さな恋。 プリ小説にて同じ小説を公開。

盗撮疑惑で退学した美術部の先輩、氷室千隼。 尊敬していた先輩との唐突の別れに動揺しながらも、一人部に残った渚沙の最後の美術コンクール。 ーーねえ、氷室さん。私の話を聞いてくれま…

私立如月学園には名探偵が二人いる。 豊崎菜穂と月見空——二人揃って名探偵『AI』。 探偵と助手では無く探偵と探偵。今日も彼女たちは謎を解き明かしていく。 え、そういう僕はなんだっ…

この気持ちは、唯名ではないと信じたい。

鏡を見ると、私が映っていない。原因を調べると、鏡は十二分後の未来を映しているということが分かった。だが、未来を変えてしまうと、何らかの代償が生まれるらしく、私は鏡に映る世界を気に…

大企業の社長をしているA氏は、海沿いの田舎町にある小さなアトリエで青年から絵を買っていた。A氏は青年から買った絵にかなり惚れこんでいたが……。

6月19日、河合奈緒美（かわいなおみ）は桜桃忌の後、亡くなってしまった親友、中谷治子（なかたにはるこ）の墓を訪れていた。 本が好きだった親友のために持ってきた1冊の詩集を読みなが…

水泳部に所属する青海　瀬戸華（あおみ　せとか）は、絶賛スランプ中だった。 水泳一筋だった中学の時とは違い、泳いでいる時も他のことを考えてしまう瀬戸華のタイムは、中学の時よりかなり…

映画『シン仮面ライダー』の感想です。 ネタバレ有りです。

高校生・玉梓ふみは、玻璃野という男子に恋をした。理由は単純だった。彼の優しさに彼女は惚れたのだった。だがふみと玻璃野は、全く似つかないふたり。恋が叶うはずもなく──。 第10…

　異世界に転生したティナは、恥ずかしがり屋の日本人な前世の知識に足を引っ張られて片言トークが通常仕様。いずれ流暢に話せるようになればいいや、とのんびり構えていたら両親に先立たれて…

気付くと、辺りは暗闇が続く世界に立っていた。 見渡すと、そこらかしこに、壊れた人形が積まれている。積まれた人形は一本道を作るように、その場に鎮座する。 程なく歩くと、道の中央に古…