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更新のお知らせのはずが、これはエッセイ本編に組み込んだほうがよいのではないかという近況ノートに

もう半袖では無理……。
北陸や東北、北海道はもっと寒いのかなと思いを馳せております。

一昨日、昨日と、「書く」についてのエッセイを更新しております。
読者登録、お星さま、ハート、コメントまでいただき、ありがとうございます!

「コミュ障だ。書けば書くほど、そう思う」
https://kakuyomu.jp/works/16817330664655630514/episodes/16817330664704489030

こちらには、夕日ゆうやさんから、「書き続けていたらリアルでの会話にも影響があった」とのありがたいコメント&体験談をいただき、勇気をいただきました! がんばります!

また、ここにも書きましたが、カクヨムでは、さりげない気づかいに救われる……という経験を数多くしてきました。いつもありがとうございます。
皆さんをお手本に、わたしももうすこしまともなコミュニケーションをしていきたい、そんな気持ちでおります。

「自分の文章が下手過ぎて笑っちゃった話からの、結局、上手い文章とは何かって話」
https://kakuyomu.jp/works/16817330664655630514/episodes/16817330664748290166


自分の人生では、小説というよりは「情報をどう伝えるか」を考える実用的な文章に長く関わってきました。
小説の文章は、目的も幅も複雑です。自分なりの角度から、挑戦していきたいなあ、と。

ここからはすこし、う~ん、エッセイを書く上で危惧していること、矛盾しているようだけれど、伝えたいことの話です。

自分はもう、(小説というよりは)文章についてあれこれ考えるのがライフワークになってしまっています。なのでこういうエッセイを書いています。

ネットを見ていると、小説に限らず、日記やエッセイ、ちょっとした文章でも「ちゃんと書かなきゃ」「こうしなきゃだめかな」と萎縮している人が多いことも感じています。ネットではいろんな意見が目に入りますし、まじめな人ほど、「わたしのことかな」と感じてしまう。
わたしのエッセイも、そのひとつになってしまうかもしれません。

でも、書くのは、基本自由なはず。
たとえばわたしは日常エッセイも書いていますが、「ささいな記憶を、自分の手で残しておきたい」気持ちで書いています。日々の記録を、オフラインで箇条書きや、走り書きで残すこともあります。実際、残っているのはいいものです。
小説だって、まだまだだけど、頭の中にあるものを形にして、それを誰かに読んでもらえるのは楽しいことです。

書くのは、自由で、楽しい。

一方で、これは商業ライターとしてなのですが、「外面的にすばらしい『うまい文章』があるはずだ」という幻想が世間には定着していることを強く感じています。
ときとしてそれがスクールビジネスに利用されていることは深く憂いています。まともなスクールもありますが、高まるWebライターの需要をあてこんだ、無茶な商売をしているところも見かけます。  

カクヨムのエッセイにも書きましたが、雑誌の記事などの実用的な文章で大切なことは、情報です。読んで持ち帰りのある文章が、よい文章です。そのために必要なのは、調査力、取材力です。

複雑なことは何もありません。みんなが知りたそうなことを考えて(企画)、「これってどうやって作っているの!」などなど知りたいことを聞いて(取材)、伝えればいいんです(書く)。
一に企画、二に取材、三に書く。一と二があれば、三はついてきます。逆に一と二が充実していなければ、三はありません。
しばしば「ライターに文章力はいらない」と言われるのはそのためです。

なのに、「文章力があったら、スキルがあったらよい記事が書ける、稼げる」と喧伝されます。文章力って、スキルってなんでしょう。

大切なのは商品(中身・情報)です。パッケージは商品にぴったり入るものが付随してくるので、商品がすばらしければ、パッケージはおのずと素敵になります。「商品抜きのパッケージの作り方」なんてないんです。それなのに、文章の話になるといつもパッケージの話になってしまう。そんなもどかしさがあります。

小説だと、中身の作り方が複雑でとても難しい。そして、カクヨムにいらっしゃる方は、基本的には書く楽しさを満喫している。
でも、ときどきちょっと、「上手い文章」と言ったときに、パッケージだけが想定されているのかな、と感じることもある……。

額に皺寄せたエッセイを書いておきながら矛盾しているようにも思いますが、できれば「書くのは自由で楽しい」と感じてもらえたり、「自分にとって、上手い文章ってなんだろうな」と考えるきっかけになったり、そういう内容を書けたらなあ、とは考えております。

「共感する」「自分は違うな」などなど、つっこみながら、お読みいただければ幸いです。

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