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【旧作公開】「(仮題)1998年夏」、第7話前半を公開しました

 映像作品を意識して20余年前に書いたシナリオお蔵出し、第7話前編を公開しました。

目次
https://kakuyomu.jp/works/16817139557044841741

第7話(1)
https://kakuyomu.jp/works/16817139557044841741/episodes/16817330649281362982

 さて、6話のアナログ話に続けて、1998年頃のオフィス事情。
 会社にも依るでしょうが、オフィスに当たり前の様に自動販売機が置かれる様になったのは、'90年代頃からでないかと思います。
 それまでは、お茶とかコーヒーとか、仕事中に飲めるように、あるいは来客用に、社内の給湯室で淹れていたと思います。
 そこでです! それを誰が淹れていたか?
 一般的には、女子社員の仕事でした。
 日本では、1985年に「男女雇用機会均等法」が施行されて、就職に際して、それまで企業が行っていた男性枠、女性枠での採用が原則禁止されました。
 それで、職場では男女の平等が整えられたかというと、実はそうではなくて、男女の枠に代わって「総合職/一般職」という採用枠が設けられました。
 総合職は企業業務の中核を担う人材、一般職はその支援業務を担う人材とされましたが、実際には、それまでの男女枠が名前を変えただけ、というのが実態という面がありました。
 そうして、一般職で入社した女性社員の仕事で欠かせなかったのが、お茶くみだった訳です。
 それが、'90年代後半になると、色々な方面から見直しが求められるようになりました。
 例えば、商談で伺った会社で、お茶など出されるのですけど、それが、ある日を境に男子社員もやるようになった。
 でも、なんとなく、互いにぎこちない気分(笑)。
 そうして、自身で飲むお茶などは自分で淹れるが励行される様になり、その内に、自動販売機が設置されて「自由に購入して!」になった様に思うのです。
 私の経験では、それが、まさに、1998年。

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