ふと、全然好きでもないし、思い入れもないメロディーが壊れたiPodのように頭の中で止まらなくなる瞬間がある。それが、僕は「あわてんぼうのサンタクロース」だった。
一度、気になってしまうともうダメだ。
際限なくサンタは襲来し、鈍い音を伴って煙突から落ち続ける。かと思えば、「しょうがないから踊る」といってステップを踏む。
「やめてくれ」という悲痛な叫びも届くことはなく、真っ黒な顔をしたサンタはただダンスを踊る。
3月の日曜の朝からどうして僕はサンタに悩まされなければならないのか。だれかこの狂気を止めてくれ。
煙突から落下し続けるサンタと、踊り狂うサンタを前に僕は頭を抱えた。
そんな日を忘れてはいけない。
リメンバー・サンタ。
その一心で書き上げた渾身作。
一読ください。
いつか変態になりたいキミへ
第15話 あわてんぼうのサンタクロース狂騒曲
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893700544/episodes/1177354054894512502