「鯨 船」を含む小説

温暖化による海面上昇に次ぐ氷河期と、脊椎生物の異常変異によって、世界は滅亡まで秒読みになった。 俺が乗る氷海探掘船モカ・ディック号は人類の先遣隊だ。 真っ白な氷海から、淡水が流…

国と国とを隔てる雲海を、飛鯨船(ひげいせん)が征するようになって幾星霜。 かつて、この世は一つきりで、神々の戦争で二十に切り分けられたというけれど、神様の名前なんて、魔法使い以外…

災難が続き仕事を失った若者は、新聞の求人広告に捕鯨船の船員募集を見つける。元水兵であった経験を買われた若者は、船長や船員たちの奇妙な雰囲気に疑問を抱きながらも、船に乗ることになる…

冥界に続く三途の川。 そこにいる死神は魂を船に乗せて三途の川を渡らせる。 しかし、そう簡単には船に乗せない。 なぜなら、白銅硬貨が足りないから。 鯨伏 来夢／イサフシ ライム…

自我が出始めてきた頃合いの少年ジータは今夜も冒険に出る。　お気に入りの小舟ドリームシアターに乗って沖に進んでいく ジータのお決まりのコースは夢の波間の散策コース。　マストを拡げ…

【ノンフィクション】 　昭和20年（1945）8月15日、日本はポツダム宣言を受諾、太平洋戦争は終結した。この日、日本の主義主張を賭した戦いは終わり、日本が生き延びるための戦いが…

これは実際に韓国で起きた事件をモチーフにして書きました。 高校二年生のカップルであるミニョンとスンヒョン。楽しみにした修学旅行が突然船が沈没してしまうパニック状態に。どのようなこ…

新大陸に向かう巨大な船の中で二人の青年が議論をする。 船を飲み込む「鯨」は存在するのか、しないのか…

　海賊アウレリオ・バルラガン一味と、その宿敵の海軍レイナルド・オルモス艦隊が繰り広げる海洋ロマン、作品集。 ○海賊に買われた令嬢の選択 　半年前に誘拐された令嬢が､ 海賊船で…

宙歴2020年。時代は大航宙海時代！！というのは冗談で、人類はとうとう地球から飛び出し手当たり次第にコロニーを作っては生活圏を拡大していった。宇宙船を使って星間移動も何のその、誰…

深海に沈む古代の沈没船をイメージして書いた掌編、という記憶があります(2016年作)。 つい最近も鯨を題材にしたので、やはり特別な存在なのかもしれません。 寂しさと優しさと儚さ。

空の彼方、星の海を行く者たち。いずれ、誰も知らぬ場所へ漂い行く者たち。 私掠船「黄金の鯨」号を駆る海賊集団、「月の面影」。彼らの元に舞い込んだ依頼は、やがて想像もしない事態へと発…

　水没した世界で再建しつつある社会。人々は大海へ糧を求めて生きていた。 　そこにあらわれた発光する鯨の群れと、南極から届いた謎の電波信号。研究なかばで消えた言語学者と、海上生活を…