「暗闇 カクヨムオンリー」を含む小説

人間の暗く強い欲望が〈代数能力〉という超能力を発揮する現代の東京。それらを用いる超能力者は〈ロレム・イプサム〉と呼ばれ、社会の暗闇に潜んでいた。 堅物なお人好し――主人公の有動航…

妻が交通事故で意識不明の重症を負い、子供がお腹にいると分かった時に吉田実は妻と代わってあげたいと口にする。 　そこに現れた医師に代わってあげられますよと一つの神社を紹介される。 …

価値観というのは眼鏡みたいに簡単には外せない。外したところで何か面白いものが見えるとも限らない。

　ある夏のことだ。ゼミ室での飲み会帰り、限界まで酔っ払った深夜だった。等間隔でチカチカと光る電灯から電灯へと、覚束ない足元を引き摺り部屋へと戻ろうとする最中、急に目の前に暗闇が広…

目覚めると、暗闇に私はいた。 その先は二股に別れており、真ん中に「引き返すこと能わず」と書かれていた。 片方はまるで腕を引かれているようにその先へ進みたい、と心が揺れる。もう片方…

暗闇の中で目が覚めた「僕」がこの暗闇は自分が見ている夢の中のものだと信じながら、光から逃げる話。 光に捕まってしまえばノーマルエンド。 もし光から逃げ切ってしまえば（メリー）バッ…

十人の魔女が十国を支配する世界。魔力を持つものと持たないものとの世界は大きく異なる。 魔力をまったく持たずに生まれた【黒曜石】の魔樹は探偵として、人の心の闇を解き明かす。

山中に肝試しに行っていたヒカルとヒカリ。 二人が暗闇の中を歩いていると、淡く光る一本の竹を発見する。 「あれ、なに？」 護身用の鉈で恐る恐る、あるいは興味津々に竹を伐っていく…

明かり一つ無い暗闇の中、一人の少女の姿があった。

　静かに燃えるロウソクの炎を暗闇で見つめ続けるような短編を目指しました。自身の中に「空白」を感じている方の手助けになれば幸いです。 　KAC2022応募作品です。2回目お題「推…

　ユラリと揺れ、微かにその場を照らす灯り。 その灯りが揺れる度、壁に伸びている影が同じように揺れる。 　その景色はもう、何度も見ている少年の姿があった。 　少年は日々考え続け…

　神と人が滅亡を懸けた戦いから三〇年。人と神は冷戦状態にあった。神と対抗すべく創られた対神学園。うちの一つ、ラグナロクに二人の青年がいた――本編では描けなかった物語。もしも事件が…

比企龍夜と草原優希は瀬戸内海に浮かぶ紡雁島に暮らす幼なじみの高校生。 龍夜は異世界スカリゼイにて勇者召喚され、二年の旅路の果て仲間と共に魔王討伐を成し遂げる。 山一つ、城一つを…

生まれつき目が見えない病気だけど、それが音楽と出会い、不幸ではなく不便だけだと、音楽で訴る！

五人の役者が舞台に集う。僕らは役者でありながら、それぞれ演出家、音響、照明、舞台美術、脚本家の全ての顔を併せ持つ。 開演ブザーが鳴り響くとともに暗闇から浮かび上がる舞台は月ほど…

暗闇はずっと続くことはないから

物心なんてさっき産まれたんだ。 夕暮れの河川敷、泣き笑いのような歌を聴いた私は、産まれて初めて命の使い方を知った。 この物語は、私が私になろうとカッコ悪くカッコをつける話。弾けな…

「自分」は「あなた」であり、「君」は「私」です。 平凡・一般的・普通。 普通であることを疎む人もいれば、普通が良かったと羨む人もいます。 これは誰かであり何者でもない、あなたへの…

上村有希也は父親を見舞った帰り道で札束を拾う。そこへ現れた足を引きずった男に襲撃され、二人はもつれあい暗闇に転落する。目を覚ました有希也の目に映ったのは自分の死体。体が入れ替わっ…