「刺青」を含む小説

大物政治家の娘、才色兼備な岸本あゆらは、何不自由なく青春を謳歌していた。しかし、その輝かしい日々は、有名外科医の息子、帝清志郎のショッキングな場面に遭遇したことで砕け散る。 親…

ナザリーは見知らぬ宿で目覚めるが、なぜここにいるのかわからない。全身にはなぜか刺青が入れられ、話を聞くと弱ったナザリーを運んできた男性が入れていたという。だが本人は何も憶えていな…

　大学の美人の先輩にバイトに誘われてたどり着いた南の島、明るい空、美しい海、歓迎をしてくれる島民。しかし、そこは恐るべき因習に支配された島だった。 　先輩の柔肌に刻まれた刺青、出…

イケてるメンズの俺は放課後の教室に呼び出された。 ──また告白か。 恋愛そのものに興味がないので、それっぽい理由をつけて断ろうとしたが、話の雲行きが……？

黒髪長髪イケメンのバーテンダーはいいぞ。黒髪盛り合せ。 イケメンバーテンダーに憧れるちょっと弱気な彫り師の男が、怪異と出くわす話。 バーテンダーの他に胡散臭い黒髪長髪イケメンも…

　ある事件に遭遇したことで奇妙な身体変容を経た人々と、彼らが通う学園を舞台に起こる出来事を描く連作短編集。 【二つの短編はそれぞれ独立した話としても読めるので、片方だけ読んで貰…

彫り師として世界各国をまたにかけるほど有名な私。 充実した毎日を送っていたある日、飛行機事故で命を落としそうになったその時、異世界へ召喚された。 どうやら、この世界を脅かしてい…

私の名前は泉泰明。（いずみ　やすあき） 昭和の時代を生きたおじさんである。 元ヤクザ？　殺し屋？ 違うよ…ただ危ない場所で水商売の店や深夜薬局で働いていただけ。 それだけだ。 当…

第１７回小説現代長編新人賞の一次選考に残ったものです。 選評では、読みやすい文体で会話文が上手いとされました。ただ、重くなりすぎないように配慮したつもりが逆に評価を下げたようです…

　──それは呪いの人形だった。 　学校前のゴミ捨て場にポツンと置かれた西洋人形。 　それを、県内でも有名な不良少年の一護と力漢が、遊び半分で触ってしまう。 　その日から、…

軍用ナノマシン技術によって世界最強の軍事力を得た『クローレンツ大帝国』は、地上から全ての争いを消し去る為の聖戦『人類最後の聖戦（ラグナロク）』を始めるべく、全世界へ宣戦を布告した…

「あの世が見える棺に入って、見えたものを教えてください」 　その仕事を境に、探偵・丹村乗は奇怪な出来事に襲われる。依頼人の失踪、記憶の食い違い、連続する悪夢、自らを蝕む狂気。 　…

額に罪科の証である刺青を持つ孤児のハオは、他の人には見えない黒い靄「ユーレイ」が見える。 そんなハオが出会ったのは、ある日村を訪れた二人組。教皇庁から派遣されてきた審問官である、…

十四歳、誰もが繊細になる歳、少し悪いものに憧れる歳、自分が特別な存在に感じる歳、そんな自分が嫌いになる歳。 十四歳を生きる一人の少女の話。

キギスの国の東玄関、左京で名の通った花房道場に通う花房セン。 左京を治める加賀守城主の剣術指南役であった父・道元の跡を継いで道場主となった義兄の菊之助のもとで、侍となるために日々…

両親を亡くし、天涯孤独になった１０歳のもも乃を引き取ったのは、母が経営していたクラブの黒服、奥谷だった。 首と手に鎖の刺青を入れたもとやくざの奥谷と、会ったこともほとんどない母に…

スナメリを目当てに水族館へ私を付き合わせた達樹は、私を置いて水槽にへばりついて夢中になっていた。 そんな彼のつるりとした後頭部には、一匹の赤い蛸が泳いでいる。 同じくスナメリがお…

自殺した妹の葬儀の日、謎の男女二人組が、刺青の入った妹の背中の皮を剥ぎに来た。二人は、妹に刺青を施したとされる覆面彫師を探しているという。彫師のライセンス制度が施行され、名実とも…