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  • 第1話への応援コメント

    企画参加ありがとうございます。
    企画主として読後体験を分析しながら読ませていただきました。
    とても興味深い短編でしたので、私の読者反応とあわせて「改稿するとさらに良くなるかもしれない点」も共有します。


    ■ 初期読後反応

    冒頭
    「信太郎は大学の友人達と病院の診察室にいた。」

    ここを読んだ瞬間、私は少し“不穏”な感覚を持ちました。
    理由は単純で、病院の診察室には普通「健康な人」は来ないからです。

    この時点ではジャンル予測は
    医療系の日常話かな
    という読み方でした。

    その中で一つ気になったのがこの一文です。

    「信太朗はその老人を見てどうも不思議な感じがした。」

    ここは
    伏線というより説明不足に感じました。

    「不思議な感じ」が
    ・見た目なのか
    ・空気なのか
    ・態度なのか

    具体的に描かれていないので、読者の想像の足場が少し弱い印象でした。

    また老人の描写

    「白髪で赤い頬をした老人だった」

    色の情報は分かるのですが、
    人相や性格の印象がまだ掴めないので、
    もう一歩人物像が欲しいと感じました。

    ---

    ■ 状態変化

    物語がただの入院話ではないと感じたのはこの部分です。

    > 老人は自分を癌だと言った、しかし堅く結ばれた口元と少し睨みのきいた目から力強さを信太朗は感じた。

    ここで
    「この老人は物語の中心になる人物だな」
    という読み方に変わりました。

    さらに医者と看護師の会話

    > 「転移が酷いなァ…もって2-3カ月」

    ここは完全に
    老人側の感情に引っ張られました。

    「もう長くないんだ」という読者の動揺が生まれる瞬間です。

    そして

    「ーーー次の日、老人は死んだ。」

    ここは個人的にかなり強かったです。
    読んだ瞬間、呼吸が浅くなりました。

    人がこんなにあっさり死ぬのか
    という恐怖が来る文章でした。

    ---

    ■ 技法として面白かった部分

    老人の

    > 「私は癌ですが、必ず治ると信じています」

    この言葉は希望アンカーとして機能していました。

    特にこの描写が効いていました。

    > 堅く結ばれた口元と少し睨みのきいた目

    ここで
    「この人は本気で信じている」
    と読者が理解します。

    また印象が変わる場面

    > 頬が垂れてやつれて見えた

    この変化はとても良かったです。

    その前に

    > 老人の快活な顔を思い出そうとした、しかし思い出せなかった

    という導線があるので、
    主人公の認知が変化していることが自然に伝わります。

    最後の

    > 「老人は聞いていたということか?」

    ここは私の予想を少し裏切りました。

    私は
    「主人公の思い込みで老人の印象が変わった話」
    だと思っていたので、

    実は老人が聞いていたかもしれない
    という解釈は良い余韻でした。

    ---

    ■ 構造について

    最初に立てた予想は

    「気の持ちようで病気が変わる話」

    でした。

    理由はこの一文です。

    > 私は癌ですが、必ず治ると信じています

    ただ実際の展開は

    希望 → 死 → 認知の揺らぎ

    という構造になっていて、
    短編としてまとまりは良いと思いました。

    感情の頂点は個人的には

    最後の推測

    > 「老人は聞いていたということか?」

    です。

    ここで読者は

    もし医者があそこで話していなかったら…

    という「もしも」を想像してしまうからです。

    ---

    ■ 改稿すると強くなりそうなポイント


    老人の「不思議さ」を具体化する


    ・目線
    ・姿勢
    ・沈黙の仕方
    ・声の調子

    どれか一つでも入ると、
    最初の違和感が伏線として強くなると思います。

    ---


    老人の声の描写を増やす

    例えば

    > 「こんにちは」

    この声が
    ・元気だったのか
    ・弱っていたのか
    ・優しかったのか

    ここが分かると
    読者の感情移入が強くなります。

    ---


    最後の余韻をもう一歩だけ伸ばす

    今は

    「老人は聞いていたということか?」

    で終わっていますが、

    例えば

    ・主人公の沈黙
    ・視線
    ・身体反応

    などを一行入れると、
    読者がさらに余韻を味わえると思います。

    ---


    削ると緊張が上がりそうな部分

    ここです。

    > 友人は顎に手を当ててぐるりと辺りを見渡した。

    この行動が
    「なぜその動きなのか」が少し分からないので、

    削るか、
    考えている理由を補うか

    どちらかにすると
    文章の密度が上がると思いました。

    ---

    短編として
    人の認知がどれだけ簡単に変わるか
    というテーマがよく出ていて面白かったです。

    特に

    ・老人の希望
    ・医者の冷静さ
    ・主人公の視点の変化

    この三つのバランスが良いと思いました。

    企画参加ありがとうございました。
    とても考えさせられる作品でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    フィードバックをもとに再度推敲します

  • 第1話への応援コメント

    面白かったです!

    じいさんより、医者の言葉が刺さってしまった。
    言霊の力ってことですね……

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    じいさまが絶望して死ぬ話があると同時に、じいさまが希望を持って生きる話もあると思います。大事なのはポジティブにいる事だと思うのです。

    編集済