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  •  わずか2600字にもかかわらず、切なさで胸がいっぱいになりました。
     一文、一文に深みがあり、何度も読み直してようやくこのコメントを書くことができました。

     口の中に残る劣化したチョコレートの苦み、でも2冊の手帳の下の錯覚のような甘い香り。
     主人公にとってそれは、飲み込めない現実と、訪れるはずだった未来の象徴だったのではと思いました。
     手帳に残された約束を自分なりに果たしても、喜んでくれる彼女がいないという現実に、主人公の深い苦悩を感じました。

    作者からの返信

    ありがとうございます!
    何度も読み返してくださり、これほど深いお言葉をいただけて光栄です。

    「飲み込めない現実(苦み)」と「訪れるはずだった未来(甘い香り)」。
    見雨さんのその解釈、まさにこの物語の核心を射抜いていただき、背筋が伸びる思いです。

    3000字という制限は、物語から余計な説明を削ぎ落とす枷であると同時に、楽曲の「サビ」だけを歌い上げるような、あるいは映画の「名場面」だけを切り抜くような感じになります。

    その凝縮された一瞬のシーンが、いい感じに届いたみたいでうれしかったです!

  • 甘~い展開から、急転直下、ビターな世界へ……。
    失った優菜の存在は大きかったのでしょうね。
    たまに思い出すこと。それが故人にとっての供養だと近所の坊さんが言ってました。
    主人公には前を向いて生きて欲しいな、と。

    企画にご参加いただきありがとうございました。

    作者からの返信

    一青窈さんがかつて言っていたのですが、
    恋愛について「男はファイルに保存、女は上書き保存」というのがありました。

    今回の主人公は、まさに心のフォルダの深い場所に、彼女との記憶を別名で大切に保存し続けているのだと思います。だからこそ、劣化したチョコの苦味さえも捨てられずにいる。

    「たまに思い出すことが供養」
    お坊さんのその言葉は、保存したファイルを開くことを肯定してくれるようで、とても温かく響きます。

    どれだけ時間がかかるかわからないけど、時が解決するまで待たないといけないということですね。