周りに流されるまま、淡々と過ごす毎日。そんな日常の中で、ある言葉を思い出す。『マリンスノー』深海に降り積もるそれは、資源の少ない世界に生きる生物たちの救いとなるもの。――私も、いつかそうなれるのだろうか。そんな静かな問いを胸に、複合商業施設の屋上の塀を見つめる少女の物語。あと少しで越えられそうに見える、その塀の高さが何を意味するのか。ぜひ物語の中で確かめてほしい一作です。