非常に攻めた文章です。※青少年には推奨しません。大人な人にお読みいただきたい。
「麻薬探知犬人間」と書いている通り、この世界ではきっと麻薬を探知する犬が足りないのでしょう。代わりに同じ役割を果たすべき人間が調教されています。
ぞっとするような調教の描写は残酷のように見えて、調教する人間が人間を捨てきれない分、良心に駆られて悩みます。
そして人間を捨てなければ麻薬探知犬人間になれない彼も同様。大切なものをひとつ、ひとつと破壊されて少しずつ壊れていく。
この作品で肝になっているのが麻薬「カンナビノイド」のにおい。
それが何を齎すのか、そして調教師がたどり着いた結末。
世界を救うために麻薬探知犬人間を造成するべく人間を捨てなければいけない調教師。
果たして先に壊れたのはどちらが先か。
ーーこの作品、どうしてこのようなダークなことになっているのか、最後を読むとわかるようになっております。
「だからなのか!!!」と思わず唸りました。
途中まで読むとただのSMか調教作品に思われがちですが、最後のシーンをよく読んでまたもう一度冒頭部に戻りましょう。二度楽しめます。この手腕好きです。