第10話 冷たい空気
——三人の分かれ道から三年が経った。
ジャスパーとエディ、リリーは一切接触を禁止されていた。
三年間、エディとリリーは施設に面会に行きたいと、何度も訴えたが、これは法的な禁止命令だったため、叶うはずもなかった。
———
「ジャスパー!今日施設を出るんだってな!おめでとさん!」
粗暴な少年たちが満面の笑みで、ジャスパーを見送る。
三年振りの外——。
「よう!色男!」
ジャスパーより一年先に施設を出た、ジョンが精一杯頑張って買った車で迎えにきてた。
「兄弟!元気だったか?」
「あたりめーよ!女を抱きまくりだせ!」
「相変わらず、つまんねえ事ばっかいってんな、
こんな兄弟がいて泣けてくるぜ。」
ジャスパーの言葉は、
もう確実にマフィアの片鱗を見せていた。
「おい、まずは、ここに連れてかなきゃな!」
車が到着したのは、安っぽい娼館だった。
———
二時間、ジョンが迎えに来た。
「よう!どうだった?久しぶりだからたまんねーよなあ!」
「ああ、そうだな。」
胸の奥に残ったのは、熱じゃなく、空っぽな感覚だった。
まあ、でも、ジョンなりのもてなしだ。
「ありがとうよ。」
肩を叩いた。
一人で街並みを歩いてみた。
外の空気が、思ったより冷たかった。
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