呪いの子
天月虹花
一、私は呪いの子
私は17になったら五感を失う。少しずつ少しづつ私の体を蝕むように五感を失う。そして20で死ぬ。呪いの紋章が現れたあの日に、私の人生は変わった。世間体を気にする父は、私を殺そうとした。しかしその方が世間体が悪いと思い直し、私を生かすことにした。紋章が出る前の宝物のような生活とは打って変わって、地獄のような生活が始まった。幼いながらに優しい父は死んでしまったのだと思った。母や兄も父の言いなりで、助けてなどくれない。私は孤独になった。
五感を失うまで、あと2年。私は呪いの子の文献を読んでいた。文献によると30年に二度生まれる、呪いの子。呪いを解くには、呪いと呪いを混じり合わせなければならない。…………らしい。こうも書いてあった。紋章と紋章を触れ合わせると、呪いが混ざる……と。黒百合の酷く美しい紋章が混ざるところは想像がつかないけれど、きっと清く美しいのだろう。しかし、61億人の人が生きるこの世で、もう一人しかいない呪いの子を見つけることは出来るのだろうか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます