天使への応援コメント
短編小説『天使』は、日常の端々に「違和感」という毒を少しずつ混ぜ込み、最後の一行で読者の心臓を冷たく掴むような、極上の村ホラーの筆致に戦慄しました。本来、救いや純粋さの象徴であるはずの「天使」という言葉が、この村では全く別の「おぞましい何か」を指しているというギャップが秀逸であり、「病から村を救うために祀り始めた」という村長の言葉が、結末を知った後では生贄を捧げることで村の平穏を買っているという意味に反転し、言葉の裏側に潜む狂気が鮮やかに浮かび上がっています。「肉食の禁止」や「見てはいけない」といった古典的なタブーが物語に宗教的な儀式感と緊張感を与える一方で、前回の旅人が天使を見て発狂し無惨な姿で見つかったという奥さんの話が、単なる脅しではなく、主人公が直面するであろう光景を予感させる極めて効果的な伏線として機能していました。
物語の構成が見事という他なく、前夜にあんなに可愛らしく主人公と指切りをした少女の存在が、翌朝の食卓から当たり前のように消え去っている淡々とした描写には背筋が凍る思いがします。奥さんの「――はもう会場に向かった」という言葉と、少女と同じ「笑窪」を浮かべて微笑むその表情が、少女自身がその日の「天使様」、すなわち祀られる対象になったことを残酷に物語っており、少女の「私はもう行けない」という悲しい告白と無邪気な約束が、あまりにも救いのない絶望的な結末として結実しています。「見てはいけない」と言われた天使の正体が、かつて共に笑い合った少女であったという悲劇の余韻はあまりに重く、閉鎖的な共同体が守り続けてきた信仰の深淵をこれ以上ない形で描き切っていました。約束を守るために夜明け前の禁じられた会場へと足を踏み入れた主人公が、祭壇の中央で衝撃的な変貌を遂げた「少女」と再会してしまうのではないかという恐怖が募り、この村の静まり返った夜の静寂が恐ろしくて仕方がありません。
作者からの返信
ありがとうございます!
「天使」という救いのあるような題名に、救いのない内容を作りました!
天使への応援コメント
この物語は、村の古い風習と外部の視点を通して、神聖さと日常の温かさを巧みに描いています。
主人公が「天使」を信じる過程や、参加することへの葛藤、そして子どもとの約束に見られる純粋な心情は、物語の静かな緊張感と柔らかさを両立させています。
特に、村人たちの規則や制限が、主人公の好奇心と内面の成長を引き立て、読者としてもその場にいるかのように体験できる描写が印象的でした。
天使を見ないという決断と、それを通して得られる尊重や信頼の価値が、物語全体に深みを与えていると感じます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
まさかそのような考察の仕方をしてくれる人がいるとは思いませんでした!
めちゃくちゃ嬉しいです!
でも一応ホラーです。
天使への応援コメント
そのままあそこへ行き物語が展開すると思いきや、思わぬ異常を目の当たりにして、非常に危機感を感じる所で終わる展開は予想を裏切られ面白かったです。
ねたばれを出来るだけ避けて感想を申し上げたいのですが、上手く伝えられていないかもしれません。
読まれる方がここを最初に見ないことを祈ります。
お化けや幽霊が怖いという感覚があまりない私には、今もどこかであり得なくはないこんなホラーが好ましく感じてしまいます。
そういう方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
短い中に素晴らしい展開のある作品でした✨
応援しています😃
作者からの返信
コメントありがとうございます!
展開は安直になってしまうかもととても悩んだので嬉しいです!
天使への応援コメント
近況コメント拝見して、ようやく合点がいきました!
思わず、ゾクっとしました。
この手の風習は、今ではないと言い切れないところが怖いです。
作者からの返信
ありがとうございます!
色んなところで風習があったと思うんで、今でも見つかってないのもあるかもしれませんね。