ふられたい男と、押しの強い女。恋の主導権は誰の「手」のうちに!?

「手」をテーマに、いつもの恋愛攻防戦が繰り広げられておられます…!

軽妙な会話劇と絶妙なテンポで、読む者を一気に物語の渦へと引き込みます。
和歌子さんの圧倒的な押しの強さと、主人公の逃げ腰なリアクションの対比が見事で、笑いながらもどこか共感してしまう不思議な魅力があります。
「ふることが出来ないなら、ふられてやろう!」という発想は、きっとよくあることだけれど、その内容がなかなかの物です。

大阪の空気感や、強くて愛嬌のある女性像も印象的で、読後には「人生って面白いな」と、肩の力が抜けるような余韻が残ります。

ちょっと疲れたとき、笑いとともに人の可笑しみや哀愁を味わいたい方に、おすすめの一編です。
作者様の語り口に、ぜひ酔いしれてみてください。