推しへの応援とエゴイズムのためのレビュー。


 友人の載せる書評は常に「一片の曇りなき肯定」だった。

 そんなのは間違っている。

 情報に満ちたこの現代。第三者視点のない記述は、誤った先入観を与えかねない。

 そのような精神的阿片の流布を、断じて認めるわけにはいかない。


 好評 vs 批判。軍配はどちらに――



 どっちの言い分も分かる作品。

 互いが互いのことを「わがまま」だと思っているわけだが、
 自分自身のわがままさに対する理解度、または開き直りの度合いこそが、口論における強さにつながるのだろう。

 多対多のディスカッションとは異なる、個人で行うものだからこその特徴が見えた一作だった。