第2話:荒れた街

また目を覚ますと、真っ二つにされた身体は元通りになっており、俺は協会のような場所にいた。


協会といっても神聖さはあまり感じられないほど荒廃しており、見たことない虫がそこら辺をらテクテクと歩いていた。


俺にははっきりと真っ二つにされた記憶があり、パニックになっていた。

そんな俺を傍にいたあの少女が抱きしめて落ち着かせてくれた。


ホワイトブロンドの少しくせっ毛で、小さな身体は俺の中にすっぽり収まった。


「君誰?あの手はなに?」


俺が聞くと、少女は顔を上げ、口を開いた。

「私はレヴァーンシ。あなたの案内人で、コレクションを手伝う。あなたは?」


「レヴァか。俺は草民段旦くさたみ だんだん

「だんだん?変な名前だね。」

「だんでいいよ。それであの手は?」


「あの手は子神こじん。あなたが今持っているオーパーツを創る奴ら。」


さっき拾った謎の部品のことか。


「俺が奪ったと思って怒ってたんだな。じゃあ持ち主に返してやらないといけないのか」


「ううん。だんが殺された後に子神に奪われないよう守ったよ」


そう言って少女は俺の手に持っているオーパーツを取った。

「オーパーツは強力なエネルギーがあって、子神がそれを独占してはいけない決まり。」


「オーパーツがなきゃこの世界は機能しない。

なのに子神は誰にも渡したくなくて、コレクターを襲うんだよ」


「あとね、コレクターはオーパーツを使って戦う事もできるし、この協会みたいな場所も再生する事が出来るよ」


淡々と説明する少女の話に全くついていけないが、やっぱりここは異世界なんだろう。

俺はこれからコレクターになって、子神から襲われ続けなきゃいけないのか。


「…というかさっき俺殺されたの?」

「真っ二つにされて生きてるわけないよ」

「それはそうだけど……生き返ったの?俺」


「オーパーツの種類によっては人体再生も出来るから。そのオーパーツは結構使えるよ」

「万能じゃねぇーかそれ」

「だからこれはだんが持っててね」


少女は再び俺の手にオーパーツを返した。

今気づいたが、レヴァの手は異様に冷たかった。


「あとさ、ここって街の中?あの殺された場所から街があるのが見えたんだけど」

「多分見えた街とは違う。もっと遠い場所」


少女にそう言われ、協会の扉を開けて外に出る。外は協会と同じぐらい荒廃しており、見窄らしい格好をした人達が多く、生活が苦しそうだった。


「このオーパーツで街も再生できるんだよな?」

「この街は昔子神が住んでいた街だから他と違って必要なエネルギーが多いよ。」


「もっと集めりゃいける?」

「うん」

「そっか。OK」


俺はあの時、現実世界では車にはねられて死んでしまったんだろう。

この世界で生きていくしかないなら、生きていく意味を見つけたい。


まずはこの街を再生させよう。

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コレクター 佐一 きち @Saichi_

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