鬼天の悪魔 記録

HANABI

記録01 「あゆま」


この世界は、あゆまにとって残酷でとても冷たかった。


悪魔と契約した人間は何やってもいいと天狗になる

また死龍天魔という男は奴僕の魔と呼ばれる人間や悪魔たちを奴隷にし、人間と契約させ、まるでこの世の魔王にでもなったかのような存在として生きていた


そんな中神と悪魔の間に子が生まれたという

悪魔と神、いわゆるハーフだ。

母親の指をそっと握る。

「どうしましょう…このままだと差別を受けてしまうわ…あぁ愛しい我が子…」

「神3悪魔7くらいか…いっその事分離させるのはどうだ」

「…そうね。でも、名前はひとつしか決めてないの…」

あゆま

そう呼ばれた2人の赤子はケタケタと無邪気に笑っていた。


天より降りた視線が、ひとりの少女を捉えた。

「ほう…こやつが例の…」

少女の前に1人の男が現れる

死龍天魔だ。

「見るからに弱そうだ。却下」

「で、ですが天魔様…こいつは悪魔7割の割合でかなり腕がたちます…年齢は確かに幼いですが役に立つかと…」

「ふーん」

少女をしばし見定めると男は立ち去った。


その夜、リビングから両親の言い争う声が響き、あゆまは目を覚ました。


「もう限界なのよ!分離したおかげであの子がイタズラばかりして言うことも聞かない…!天使のあゆまがどれだけ可愛いか…私はあの子をこれ以上愛せない…!見捨てるわ!」

「何言ってるんだ!見捨てたらそのまま奴隷にされるぞ!あいつになに言われたか知らんが考えを改めてくれ!」


何を言い争ってるのか理解できなかったが少女はとても悲しくなった。


その日からあゆまという名を呼ばれなくなってしまった。


「よく来たな。五十番」

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