2.未曽有の不祥事

 さて、多少のトラブルはあれど、10年の長期に渡って私と経営者の2人体制でやってきた事業所でしたが、2025年になって、未曽有の不祥事に見舞われることになります。


 事の始まりは2025年の8月半ば。

 お盆に入る、少し前でした。


 その日、私は既に勤務を終え、家で小説の執筆をしていました。

 すると、本部の社員から突然電話がかかってきました。

 内容は、一部商品の販売を即刻止めてほしい、というものでした。


「…………」


 この時点で、嫌な予感はしたのですが、とりあえず事業所に向かい、すぐに指定された商品の撤去と販売停止、発注の停止を行いました。

 その晩、本部による調査が私の事業所に入り、他の事業所にも入りました。

 どうやら、3日間くらいかけて、全事業所を調査したそうです。


 この辺の具体的な内容に関しては、流石に守秘義務があるので書けないのですが、まぁ、時期的なもので、この業界に携わっている方は、どの件か大体予想がついているかもしれません。


 翌日、本部からこの件に関してリリースが出され、更に数日後に記者会見が行われました。

 それにより、今回の騒動は全国ニュースで報じられることとなりました。


「うっわぁ、ニュースで報道されてるよ。」

 と、私は家のテレビで見ながら思っていました。

 リアルの知り合いや、親戚から連絡が殺到したのを覚えています。


 が、そんなことを呑気に言っている場合ではありませんでした。


 翌日、本部社員から、ウチの経営者の系列事業所6つの内、2つで不正行為が見つかったとの連絡がありました。

 幸い、私が長を務める事業所では不正は見つからなかったのですが、系列2つを含め、同じような不正行為が何十か所も見付かったということでした。


 とりあえず、不正行為に関係する商品の販売は当分停止。

 不正行為が発覚した店舗と、経営者には、何らかの対処がされるという通達がありました。


 そうして、今後がどうなるかわからない状況で、仕事を続けていた最中でした。


 別のエッセイに書きました、私人逮捕の一件が、事業所で発生しました。

 私が人生初の私人逮捕をする羽目になるという大騒動だったのですが、こんな時に限って、こういうことが起こるわけですよ(^^;)


 まぁ、こちらに関しては『私人逮捕と死神』に詳しく書いていますので、そちらを参照して頂ければと思います。

 https://kakuyomu.jp/works/16818792439605368281



 そうして、私人逮捕をする羽目になり、長時間の警察の取り調べだの、心労だので大変な目に遭った、その翌日でした。


 ウチの経営者の契約解除と、6つの事業所の閉鎖、そして従業員の全解雇の通達が、本部から来たのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る