第一部から読んでいます。
タイトルや「少女になる」という設定からポップな作品を想像して読み始めましたが、良い意味で裏切られました。
ここに描かれているのは、派手な推理ショーではなく、元警官の経験と勘で地道にトラブルへ立ち向かう「泥臭い」人間ドラマです。
特に印象的なのは、大人の精神が子供の身体(ホルモンバランスや体力のなさ)に引っ張られる葛藤の描写。
「頭ではわかっているのに、身体がついてこない」というもどかしさが、痛いほどリアルに伝わってきます。
児童養護施設という舞台設定も新鮮で、時に重たいテーマも扱いますが、だからこそ主人公の「大人の正義感」が光る作品です。
第2部に入ってからの文章の研ぎ澄まされ方も素晴らしく、一気に読ませる力があります。
TSや百合といったジャンルに馴染みがない方でも、骨太なドラマとして楽しめる一作です。
こちらの作品は前作「少女になった警察官は、誰かを救い、自分も救われる」をお読みいただいてから読むと二倍どころか数倍楽しめます。
いきなりかわいい美少女朱音は何者か?と一人称俺だし俺っ子?と混乱する方の為に前作の部分のあらすじをちょっと抜粋
元・生活安全課の警察官、四十一歳、男性。
危険な臨床実験の果てに“美少女”の身体になってしまった俺は、児童養護施設で中学生として暮らしている。
見た目はただの中一女子。けれど中身は大人で、しかも元警察官。
これだけ読むと某名探偵とほぼ似ておりますが中身は別物。推理ミステリー作品ではなく、ヒューマンドラマに限りなく近い作品で、少女朱音になった元警察官が癖のある体で友人と事件の解決のために自分たちでできることに立ち向かっていくお話です。
臨床実験の果てにこの姿になってしまった朱音ちゃんは身体に爆弾を抱えているので、無理はできない。今作は彼女がどうなっていくのか非常に楽しみです。
シーンによって文体が緊迫モードになるので、日常パートと主人公視点のどきどき事件解決に向けて動くモードとどちらも楽しめます。
まだまだ序盤なので読むのは追いつけますよ!ストーリーもヒューマンドラマ形式ですっと読みやすいのでお勧めです。