第11話 次のページがあるぞ?
ステータスを開いて見たら、使える魔法の一覧が最初に表示されるようになっていた。よく見るページが先に表示される機能でもあるのか?
自分について情報が魔法の一覧の下に表示されているが、そこでふと気がついた。
次のページがあるぞ?!
次ページに進むと、【スキル】という項目があった。
スキル? 魔法とは違うのか?
スキルの一覧には
【言語理解】【毒無効】【状態異常無効】【回復力UP】【成長率UP】
などが並んでいた。
…あ、これ、転生時ボーナス? チートスキルってやつですかね?
【言語理解】があるのはありがたい。異世界転移モノでは定番だよね。ないと一から言葉を覚えなければならないから大変だ。赤ん坊で生まれて成長していく系ならそれでもいいんだろうけどな。(俺もステータス上の年齢はゼロ歳になってるけど、人間の街に転生したわけじゃないし、育ててくれる親も見当たらないので、言葉を覚えられないしな。)
人間の居ない場所に転移させてもらったはずなので言葉はすぐには必要ないが…。
でも、この世界にも人間――人間かどうかは分からないが、高度な言葉を話す知的な
他にも【毒無効】【状態異常無効】【回復力UP】【成長率UP】などの定番チートスキルがあるのはありがたい。
てか、【毒無効】とか【状態異常無効】とかあるなら、果物を食べても焦る必要はなかったな…。
じっと【猫技】の文字を見ていたら、詳細が表示された。(あ、そういう表示の仕方もあるんですね。)
【木登り】【壁登り】【三角飛び】【ジャンプ】【すり抜け】【着地(姿勢制御)】【超バランス】【気配を消す】【忍び足】【猫パンチ】【毛づくろい】
あ、【気配を消す】がある。外の魔物に捕捉されて焦ったが、気配を消しておけば良かったのか?
他のスキルもだいたい想像がつく。
ただ【毛づくろい】だけは謎だな。
いや毛づくろいは知ってるけど…毛づくろいだよね?
試しに【毛づくろい】を発動してみたが…
……何も起きない。
本当に毛づくろいしないと効果がでないのかな? 自分の体を舌で舐めてみる。お、舌の表面にあるトゲトゲが櫛みたいになって毛を梳く事ができた。なるほど、猫の舌がザラザラなのはこのためなのか…。
しばらく毛づくろいをしてみる…。
……はっとして止めた。自分の身体だし、猫だし、毛づくろいは違和感なかったが、元人間だった
結局、【毛づくろい】の効果が何なのかいまいちよく分からなかった。身体が簡単にキレイになるとか……?
じっと【毛づくろい】の文字を見ていたら、さらに詳細が表示された。
【戦闘中等に発動すると、戦闘を強制的に一時中断させ、相手を待たせる事ができる。】
ああ…。なんか猫は、毛づくろいの最中は〝待った〟の状態になるって聞いたことがあるね。
これはちょっと便利な気もする。が、相手は待ってるだけだから、終了したらまた再開するだけなら意味がないような……いや、落ち着いて作戦を寝るとかには使えるか? 相手が居る状態で試してみないと、実際にどうなるか分からないな…。
あと、スキルの最後に表示されている【変化】はグレーになっていて使えないようだった。変化? 何かを変化させるのかな? 今はレベルが足りないから使えないとか?
……ん?
スキルの画面を一番下までスクロールしたら、さらに次のページがあった。
ページをめくると、何か書いてある。
【御礼状】
なんだ?
御礼状って……差出人はマロンと書いてある。
マロン?
『助けてくれたお礼に体操を教えるにゃ』
と
…マロンって、あの猫の名前かな? 俺が助けた近所の…。俺が助けたなんてそれ以外憶えがないからな。お前、名前マロンだったんだな。
他に詳しい事情や報告はないが、礼状があると言う事は、
あとは、手を上げるとか体を回すとか、十項目ほど手順が書いてあり、最後に効果の説明が書いてあった。
この体操を一回行うとMPが1ポイントUPするらしい。クールタイム:一日とあるから、一日一回しか効果がないってことだろう。
まぁそれでもありがたい。一日1ポイントでも毎日やれば一年で365ポイント増えるって事だからな。
この世界の一年が365日なのか知らんし、この世界でMP365ポイントがどれくらいの価値があるのかも分からんのだが…。
とりあえず、一回やってみた。ステータスを確認すると、確かにMP最大値が1上がってた。
これから毎朝体操を習慣にしよう。
― ― ― ― ― ― ―
※ちなみに、一年は一ヶ月30日で12ヶ月、360日だった。なぜ分かったかというと、ステータスに時計とカレンダー機能があったからだ。
今日はアルカ歴634年7月16日。
7月5日以前の暦は表示はされているが文字がグレーになっているが、7月5日は多分俺がこの世界に降り立った日だ。つまり、俺のこの世界での誕生日って事になるか? まぁどうでもいい。前世でも誕生日なんて祝ってもらった事は一度もなかったしな。
暦は分かったが、時間のほうは少々面食らった。一日が三十六時間もあったのだ。
まぁそもそも、ここは地球ではない。一日の長さが地球と同じかどうか分からない。ただ一日を何等分するか、という話に過ぎない。
一日の長さを測る方法……地球のそれと比較する方法を考えてみたが、まったく思いつかない。地球の図書館で読んだアウトドア系のサバイバル知識本に、脈拍でおよその時間を測るなんて方法も書いてあったのを思い出した。が、そもそも俺、今、人間じゃなかった。猫の脈拍がどれくらいかも知らんし、そもそも地球の猫と今の俺の体が同じであるとも言えない。
考えても分からない事は考えるのをやめる。時間と暦、というかこの世界に慣れるしかないだろう。
(大分後になって、時計部分を長押ししたら二十四時間表記になる事に気付いた…。)
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