『【新版】龍の案内人と焼痕の旅人』/東雲 晴加さま
『【新版】龍の案内人と焼痕の旅人』:1
【作品】:『【新版】龍の案内人と焼痕の旅人』
【作者】:東雲 晴加さま
【URL】:https://kakuyomu.jp/works/822139839018227602
※幸崎の環境では表示されない記号・絵文字は省かせていただきました。
本作を拝読時点での、読者さまからの各評価。
【★ / レビュー数】:75 / 25件
【コメント数】:40件
【フォロー数】:57件
【PV数】:1,445 PV
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異世界ファンタジー作品。以前フォローいただいていたので、児童書を多く書かれる投稿者さまであるということは存じている。今作は、タイトル的にもあらすじ的にも、ややダーク寄りな本格ファンタジーといった感じだろうか。
あらすじ内に〝当サイト内のすべての自作の文の無断の転載はご遠慮ください。作品を紹介して下さる意味の引用やリンクの掲載は可能です。作者様へ向けたファンアートの画像の転載や掲載はご自由にどうぞ。〟とあるので、本企画は「作品の紹介を目的としたもの」であることを、このページでも明言させていただく。また、今回の『ライト版』での引用は、可能なかぎり登場人物などの固有名詞にとどめている。
さて、本編。私の好みである、三人称・やや硬めの筆致の文章。適度に空行もあり非常に読みやすい。古典ファンタジーよりはやわらかく、ラノベほど軽すぎない、昔ながらのノベルスといった感じ。企画抜きでも「刺さる」というのが第一印象。
主に世界観を解説する『序章』から『第1話』へ入ると、さらに文章はやわらかさを増す。まずは情景描写から入ってくれるので、作品世界を想像しやすい。
大柄の青年〝ナギ〟が主人公か。主人公が「大柄な男」だというのは、個人的に新鮮。屈強ではなく大柄という表現であるので、どことなく「優しさ」も感じる。大柄で食いしん坊でお人好しの主人公といったところだろうか。また、宿の名前からも、この村がどういった価値観によって成り立っているのかを想像することができる。
この世界に存在するらしい〝龍〟は漢字どおり、いわゆる西洋風のドラゴンではなく、東洋風の姿をしているようだ。そして、「願いを叶える」ということで、どうしても不動の超人気漫画が脳裏をよぎってしまうのは、致し方ないことか。どうやら、ナギと彼の祖父には、龍にかかわるなんらかの因縁がある様子。山の案内人、というよりも、本来の目的は「山の守り手」であるように見受けられる。
ナギは責任感も強く、山に入る者に対しては、しっかりと〝入山届け〟まで用意しているとのこと。これは我々の現実世界にも実際にある物で、登山をする際には、必ず提出しておく必要がある。あくまでもファンタジーの世界ではあるが、こうした部分をしっかりと固めているあたりに、非常に好感が持てる。読者に「安心して読み進めることができる」と感じさせてくれるのはありがたい。
さて。ここで視点は、もう一方の青年〝アザード〟へ。一見、クールな〝不審者〟として描かれてはいるものの、しっかりと入山届けを提出するなど、どこか真面目で不器用な印象を感じさせる。もう一人の主人公といったところだろうか。顔や体にある大きな火傷の痕は、なんらかの伏線か。真っ先に思い浮かぶのは、やはり龍。
個人的に、アザードを救助したあとのナギとの会話が、なんとも深みがあって好印象。説教臭くない程度に道徳的な話もあり、ぜひ若い世代に読んでほしいところ。そうでない世代にも、ぜひ教訓として再認識してほしい。
この若き青年アザードは、過去には〝宮殿〟にいたことがあった様子。彼の名前の響きや〝砂漠〟という単語からも、なんとなく宮殿の形が想像できる。どちらかというとアザードがメインの主人公であり、なんらかの秘密を握っていそうなナギが、物語のナビゲーターといったところだろうか。すでに彼は、くだんの龍の姿を見たことがあるとのこと。――と、物語が動きはじめたところで『第1章』が終了。
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今回は『序章―願い―』から『第9話 龍を探して』までを拝読させていただきました。さらに読み進めたいところですが、キリもよく、早く本作を紹介したいがために、ここで区切らせていただきます。とにかく「引き込まれる」物語でしたね。
序章こそ硬めの文章ですが、視点がナギたちに移ってからは口語的な言い回しも増え、幅広い層に「読みやすい」文になっていると感じます。
私の持論ですが、この「読みやすさ」こそが、小説において最も重視すべき点だと思っておりますので、これは素晴らしい点ですね。どんなに面白く素晴らしい内容が書かれていても、そもそも読めなければ、なんの意味もないんですから。ましてや無料で楽しめ、星の数ほどもあるWEB小説。わざわざ調べ、勉強してまで読もうとする人はいませんからね。自分が読めるもの、読みやすいものを選ぶというわけです。
今回の範囲で、特にお気に入りだった箇所は、「野兎」の所ですね。私はウサギさまを深く愛し、崇拝しておりますので、ここは思わず拍手してしまいました。
もちろん、これは私が「変わり者」であるがゆえなのですが。このように、読み手それぞれにとって、なにが喜ばれるか――、あるいは、なにが拒絶されるのかは、千差万別です。こうした「好み」を幅広く知ることができるという点も、こうした「感想」やコメントの良い部分だと考えております。
余談が長くなりそうですので、今回はこのあたりで。前述したように、読みやすく面白い作品ですので、みなさまも是非ご一読を。
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【作品】:『【新版】龍の案内人と焼痕の旅人』
【作者】:東雲 晴加さま
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