栗栖亜雅沙さんの詩5編。
乗っけから引きつけられました。
最初の詩は、
俺自身が元々ミュージシャンになりたかった過去があり、その17歳を叩き起こして短歌なんか始めたから個人的に響きまくってしまった。
そして、読者の俺は勝手に傷ついた内なる少年が語り手に励まされ翼を貰えるような気持ちになれるのだから、こんなに刺さる詩はないです。
二番目の詩は、
これも俺の中の少年に響きました。
「美しい……!!」まさに絶句です。
狭い空間の中でしか自分を取り戻せない、古くともすれば滅びゆくかもしれぬ場所にしか存続出来ない乾いた少年。
その飢えた叫びに己を重ねてしまいます。
三番目の詩、
これがとびきり好きです。
色っぽい。
若かった頃に帰って、ちょっとお姉さんの語り手に人生の手解きをされてるみたいな感覚がして非常にドキドキする。
非常に美しいデレ方をされる語り手。
こんなデレ方をされたら……という痺れる何かを感じてしまう。
一番凄いのは「ダイスにまかせて」なんていうタイトルなのに非常にしっかりした堅実なアドバイスを語り手をしている事。
そこに意地らしい愛情を感じますね。
これはもう、メロメロです。
四番目の詩、
何かこれは栗栖亜雅沙さんの世界観にある幸福論のようなものを感じる詩。
俺にはちょっと上級すぎる描写なのですが、こうすることで、夢を終わらせる。ある意味では裏返しの世界のようなのです。
五番目の詩、
これがもう、ぜひ読んで下さいという詩ですね。最後の一行に至って最初から読み返して……と繰り返している内に、戻らない愛を想って黄泉へでも下っていきたくなるような寂寥感があります。何を思い出してしまうのか、言うまでもないじゃないか(!)。
そんな心の声が、弾け飛んでどこかにポンッと瓶の蓋みたく飛んでいくような気持ちになります。
栗栖亜雅沙さんの書かれたこのあたりの詩のルーツというか、読まれている原典が非常に知りたい。良かったらコッソリ教えて・・・最近読んだ中では銀色夏生さんがかなり近いけど、栗栖亜雅沙さんのはまた違うんだ!違うんだこれは!栗栖亜雅沙さんの詩だからいいんだ!・・・取り乱しました。一年の最後に美しい詩を読めて大変幸せです。