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クラゲのただよう海の月

クラゲのただよう海の月

槇本大将

おすすめレビュー

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★★★
★9
3人が評価しました
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本文ありのおすすめレビュー

  • JACKPOT031
    220件の
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    ★★★ Excellent!!!

    音と月光に包まれて、ただよう夜の情景

    言葉の一つひとつが、音や光として静かに立ち上がってくる作品でした。
    木琴のような音、雨粒の間隔、月光の冷たさとやわらかさが、説明ではなく感覚として伝わってきます。

    クラゲの動きはとても控えめなのに、縮こまり、ほどけ、またたゆたう様子が繰り返されることで、時間そのものがゆっくりと伸びていくように感じられました。
    反復される表現も心地よく、読んでいる側の呼吸まで自然と落ち着いていきます。

    眺めるように読むことで、夜の海に身を預けた気分になれる一篇でした。

    • 2025年12月27日 11:52