第4話 仲良くなろう
私達は、冒険者ギルドの前まで来た。
冒険者ギルドの外観は、盾に剣2つが交差してるデザインの看板と、
辺境都市と同じ白黒の、2階建ての建物だった。
「ここが冒険者ギルドかぁ、魔物種族がたくさん出入りしてるねぇ」
『うん、そうだね、でも人が多いなー、緊張してきちゃうよー』
「大丈夫だよ、なんたって私が居るからね!」
コハクさんが一緒なら緊張しても頑張れる、というか
緊張がほぐれるみたいな?
まぁ結論は、安心できるかな。
因みに私は今もコハクさんに抱っこされている。
「それじゃあ、入ろうか」
『うん』
そして私達は冒険者ギルドの中に入った。
冒険者ギルドの中は、白黒ではなく、普通な内観だった。
受付が何箇所かあり、ランク別のクエストボードがあったり、
酒場が併設されてたりする、至って普通な冒険者ギルドだ。
「はえーここが冒険者ギルドの中かぁ、受付に結構並んでるね。」
『えと、新規登録は、あっちみたい』
「ありがとう、それじゃあ並ぼうかー」
『わかった』
私は猫の手で新規登録の受付を指して、
その次の確認に返事を返した。
◇
そして少しだけ時は流れ、
私達の受付が回って来た。
「新規登録の方ですね、登録条件はありませんが、
ギルド規約が色々とありますので、30分後の冒険者講習に参加して下さい。」
「はい!ありがとうございます。」
「みゃ〜ん」
「こちらが講習番号札です、講習開始時に回収しますので、失くさないで下さい。」
「あっはい」
私達は、2枚の番号札を受け取り、
ギルドに併設されている酒場のテーブル席に座った。
「これからは、どうするの?」
『一緒に行こうと思ってるけど?』
「うーん、それならパーティー組む?私とソルテちゃんで。」
『うん、いいね!』
「ソルテちゃん、私に慣れたね。」
『え!?』
「わかるよーソルテちゃんが人見知りなのは、
だって並んでるだけでびくびくしてるんだもん。」
『えと、んと、まぁ、うん』
「やっぱり、まぁ、それは置いといて。
パーティー組むなら情報交換しよ。」
『わかった。』
こうして弄られてから、
情報交換をすることになった。
「まずは私からね、一応私ね、配信者をしてるんだ。
まぁ登録者は、少ないけど…で、17歳だよ。」
『まぁデスゲームになっちゃったし、いいかな、私は15歳です』
「そっかー、それじゃあ次は種族だね!私はデミ・エンジェルだよ!」
『私は、キティです。』
「子猫かぁ、そのままだねぇ」
『でも、可愛いですよ、子猫』
「ソルテちゃんが言うんだー、可愛いけど。」
コハクさんの種族は、デミ・エンジェル、
つまり半天使、半分は天使と言う事だね。
というか、コハクさんは配信者なんだ!?
そこからは、情報を交換しながら、
雑談をして過ごした。
わかったことは、お互いのユニークスキルと種族スキル、
そして配信は、ゲーム内では観れないけど、現実なら4倍速だけど観れるらしい事
『それじゃ、2人でいるときは、常に配信しようよ!』
「ソルテちゃん、いいけど…大丈夫?」
『うん、大丈夫だと思う。』
「それダメじゃ」
『ううん、大丈夫。それに配信者は、コメントが見れるんでしょ!』
「あぁっ、つまり現実の事がわかるからか、
まぁソルテちゃんが大丈夫ならいいけど。」
『ありがとうコハクさん』
「あっそうだ、さんは要らないから、パーティーメンバーでしょ」
『わかったよ、コハクちゃん』
こうして私は、フレンドのコハクちゃんと仲良くなった。
「はーい、冒険者講習がはじまりまーす、ギルドの訓練場に集まってください。」
講習がはじまるみたいだね。
「ソルテちゃん、行こ!」
「みゃ〜ん(はーい)」
私達は、講習のために訓練場に移動を始めた。
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