第一章 友達を作ろう 仲良くなろう

第3話 勇気を出そう

これからどうしよう、

いいアイデアが思いつかないなぁ。


「みゃっ!(フレンドだ!)」


でもどうやってフレンドになるかだなぁ。

フレンドカードを持って歩き回る?

いや!子猫だから踏まれちゃうかも。

噴水の縁で悩んでいると。


「みゃ〜(どうしよ)」

「はぁ、これからどうしようかな。」

「んみゃ(ん?)」

「まさか、デスゲームに巻き込まれるなんて」


そう、独り言を呟くのは、草原の様に優しい緑の髪をしている、

背中に天使の翼がある、初期装備の女の子だった。


「でも、さすがに強くならないと、だめだよねぇ」

「………」


どうしよう、この人ならフレンドになれるかも、

だって雰囲気が優しいんだもん。


どうしようかなぁ、話しかけようかな、でも私に話しかける勇気があるか?

うん無いなー


「そうと決まれば早速Lv上げだね、走るぞー」

「にゃ(あっ)」


行っちゃった。

話しかけれなかった自分が嫌になる。

南のフィールドに行ったみたい、…着いて行こう。


走ってあの人を追いかけてるけど、子猫の足じゃそんなに速度が出ない。

今は南門に向かってるけど、まだ半分も進んでない。





ようやく辿り着いたー

あれ?さっきの人が門衛さんと話してる、何だろ。


「門から外に出るには冒険者カードか、生産者カードを提示しないと、通れません」

「そんなー、あ!それじゃあ冒険者ギルドの場所を教えてください。」

「ん、冒険者ギルドなら噴水広場の近くにあるよ、剣と盾の看板が目印だよ」

「わぁ、ありがとうございます。よし早速行「みゃう」こう!?」


話しかけちゃった、どうしよう。

あ!フレンドカードを渡せばいいかな。


「みゃ〜〜ん(フレンドになってください)」

「何この可愛い子猫ちゃん、うん?これはフレンドカード?

つまりこの子プレイヤー!?」

「にゃん(お願い)」

「まぁフレンドになるのは、大丈夫だけど。どうして私なの。」

「みゃ〜ん(優しそうだから)」


お願い、うるうるな眼で見上げるから。

よく見たらこの人の眼の色、海みたいな青なんだ。


「まぁこんな事になっちゃったからね、良いよーはい、フレンドカード」

「みゃう(どうぞ)」


口に咥えていたフレンドカードを渡し、この人からフレンドカードを貰う。

これでフレンドになれるはず、ウィンドウを開いてフレンド覧を開くと、

フレンドが追加されていた。


「私はコハク、よろしくね!」

『私はソルテです、よろしくお願いします。』

「あっ、フレチャね、これからよろしく、ソルテちゃん。」

『はい、よろしくお願いします、コハクさん。』


こうして私達はフレンドになった。

もう一度言うと緑髪青眼の明るくて優しい天使さんって感じのプレイヤー。


『冒険者ギルドには、えと行かないとですよね。』

「あっ!そうだった、それじゃ一緒に行こうよソルテちゃん。

あと敬語じゃなくていいよー、じゃあ抱っこするね。」

「んみゃ」


そして私達は冒険者ギルドに向かった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る