怪異系女子三人が、「今どきの出会い」を求めて合コンに挑む――それだけ聞くと、軽快な日常コメディに思えるはず。けれどこの作品、読み進めるほどに「未知って、そっちの意味か……」と気づかされる構成がとにかく上手い。怪物でも、都市伝説でもない。現代だからこそ生まれた“よく知っているはずの何か”が、少しずつ輪郭を持って迫ってくる。カクヨム企画「未知」というお題に対して、王道を外しつつ、最後にはしっかり納得させられる一作。油断して読むと、思わぬ方向から殴られますw