第2話:βテスト

妹が部屋から出て行ったあと本格的に「Magical Fantasy」を遊ぶ準備を始めた。数分してその準備は終わってもうそろそろ始める。


「よし、じゃあ始めるか。」


そう呟いて僕はゲームを始めた。


まずゲームを始めると白い空間にいた。そこには、幽霊みたいなのが1体漂っていた。


「幽霊は失礼ですよ。私は案内人なのです。」

「え、心の声が聞こえた?」

「当たり前なのです。何たって私には神の権能の一部が授けられているんですから。」

「へぇ、そうなんだ。じゃあ、今僕が何思っているか当ててみて。」

「Curry and riceが食べたいと思っているのです。」


僕の心の声が分かると思って焦ったが、杞憂だった。今僕の思っていることはこいつの名前何だろうということだが、こいつは別のことを言ってきた。つまり心の声は聞こえないわけだ。


「不正解」

「なにっ!わ、私が間違えた。あなたのせいですよ。責任とって結婚してください。」

「ちょっとおかしくないかな〜?いい加減にしないと怒るよ。」

「冗談ですよ。あなたならこうした方が話を進めやすいと判断したまでです。」


冗談なのは良かった。だが、結婚を申し込むのは明らかにライン超えている気がして仕方ないが話が進まないから無視した。


「さて、まずプレイヤーNameを聞きましょうか。」

「じゃあ、「U」でよろしく。」


そういうと、大量の文字が目の前に出現する。


「どのユウですか?選んでください。」

「このユウだけど…。」


僕は、数おおくのユウと読む漢字などの中からアルファベットのUを選ぶ。


「ほぉ、お兄さん通ですね。漢字じゃなくてアルファベットを選ぶとは…」

「あの、そういうのいいんで早く進めてください。」

「はい、分かりましたよ。それでは、ステータスと職業、それとスキルを選んでください。」


そう言われ、ステータスを割り振る画面と、職業を決める画面、そして、スキルを選ぶ画面が同時に出てくる。


「せめて1項目ずつでお願いします。」

「order多いですね。へいお待ち。ステータスを割り振ってください。」


と言われてできたのが「耐久力」「魔力」「攻撃力」「魔攻」「防御力」「魔防」「敏捷性」「器用さ」「運」の9要素何だが、特にどれに振り分ければいいかわからずしばらく悩んでいた。


「お客さん、そろそろ閉店の時間ですよ。こっちの方で決めておくんで楽しんできてくださいよ。またのご来店お待ちしております」

「ちょっ。どういうこと?」


目の前が真っ暗になっていいく。適当すぎるだろと思いながらあえて突っ込まなかったこと、「時々ネイティブな英語を話す謎」を抱えながら僕は、Magical Fantasyの世界へ入り込むのだった。







  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る