少し冴えない主人公の「リツ」と、突然無茶振りな要求を突きつけてくるウサギのぬいぐるみの「リビ」。嫌々ながら、リビの要求に応えるうちに、リツの周りには変化が現れ始める──。二人の軽妙なやり取りは読んでいて、思わずニヤけてしまいます。肩の力を抜いて楽しめる中に、ちょっとした刺激と不思議さが同居しているのが魅力です。何より、作者さん自身が楽しんで書かれていることが伝わってくる作品でした。
退屈な日常に突如として 性欲と陰謀 という〈非日常〉が侵入してくる、独創的かつ刺激的な物語です。日常的な風景と突飛なキャラクターの掛け合わせが意外性を生み、「先が気になる」展開にスムーズに引き込まれました。主人公の葛藤やウサギの命令は、笑いと驚きを伴いながら描かれています。