第19話
今日は、今日こそは独りを満喫しよう。
そう、思っていたのに・・・
「美咲君見て!ペンギンいるよペンギン!」
「美咲ちゃーん!お姉ちゃんと一緒にイルカショー見に行きましょう!」
「みっきー大人気だね~。なんか目が死んでる気がするけど~。」
「似た者同士好みが合うんじゃないですか?まぁ美咲さんには2人のお守りを頑張ってもらいましょう。」
何故か僕は水族館に連行されていた。
今日は姉が自宅に帰る予定だったわけだが、折角の日曜日だと謎に張り切った姉が星宮さんら3人を招集したのだ。
というかいつの間に連絡先を交換していたんだろう。
そんなわけで集まったメンバーで出かけることになり、今に至る。
帰りたい。
「美咲ちゃんは見たいお魚は居ないのかしら?」
「え?お魚?うーん...あっ、クラゲになりたい。」
「クラゲ?クラゲね、うんうん!いいじゃない!えっ?!なりたい?」
僕もクラゲみたいに穏やかな日々を送りたいな~。
「じゃ、じゃあ私とクラゲ見に行こうよ!」
「ちょ、結月ちゃんばっかりずるいわよ~!」
「私と夏姫はその辺ブラついていますね。」
「3人とも気を付けてね~!」
◆
「美咲ちゃん見て見て!色んな種類のクラゲが居るわよ!」
「お姉ちゃん声が大きいよ。あとしゃぎすぎ。」
「咲良さんは今日も元気だね。私も負けてられないな。」
「えっと...その...星宮さんまで張り合わなくても...」
「...」
姉は僕と星宮さんを置いて奥の方のクラゲを見に行ってしまった。
まぁクラゲコーナーに居ればそのうち戻ってくるだろう......戻ってくるよね?
「ねえ、美咲君。まだ私相手だと話すの緊張する?」
星宮さん唐突にそんなことを聞いてきた。
「えっと...その...星宮さんだかっらってわけじゃなくて...あの...緊張してるわけでもなくて...言葉が...その...上手く出てこなくて...」
どう説明しようにも結局また言葉に詰まってまとまらない。
「あっ、ごめんね!ちょっとわがままだったね私。」
「そんなことは...」
「ちょっとね...美咲君が自然に話せる咲良さんが羨ましくなっちゃって...」
「えっ?」
「ううん、さっきのは忘れてね。ほら!見てこのクラゲ光ってるよ!」
見上げた星宮さんの顔が少し曇って見えたのは気のせいだろうか。
そんなことを思いながら見つめる水槽の奥に...なんか居る。
それは少しずつこちらに近づいて来て・・・
「見て見て美咲ちゃん!クラゲのぬいぐるみに、クラゲのキーホルダー!クラゲのマグカップに、クラゲの帽子よ!どう?似合うでしょ?」
「クラゲの化け物みたい。」
「なんでよ~!可愛いでしょ~?!」
全身にたくさんのクラゲグッズを抱えたモンスターこと姉が合流したことで直前までの考えは霧散していった。
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最近本当に寒いですよね。
朝なんかは道も凍ってスケートリンクの様でした。
でも私は冬が季節で一番好きなんですよね。
理由は虫がいないからなんですけど。
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