この作者さんのお話はどれもしっかり完結されるため一気読みもとてもおすすめなので、レビューも完結してから書こうかと思っていたのですが、過去作の「余命7日間で9490日分の恋をした」同様、このお話はリアルタイムで更新を追ってほしいなと7話を読んだ時点で思いました。
24話完結とのことで、まだ4分の1を過ぎたところでまだまだ謎が多く「どういうこと??」と翌日の更新が待ち遠しい気持ちをぜひ味わってほしいです。
あらすじにある「白でも黒でもない、残酷な救済の物語」。そこに主人公たちがどう向かっていくのか。
目に見える事実からは目を逸らせない理系の性格の詩織が、明らかになる事実とどう気持ちの折り合いをつけるのか。
今後の更新がとても楽しみです。
主人公の詩織は理系、クリニック勤め、結婚して5年。子どもはいないが、夫とは円満な結婚生活を送っている。
詩織の考え方は、共感できる点が多い。
理性的で、安易に疑うより積み上げた信頼を優先し、しかし違和感には盲目になれない。
詩織の生活は、穏やかで、人生の模範コースでないとしても、満足できるもののはずだった。傍から見れば憧れるほどの、成熟した大人の人生だ。
それが、子どもが出来ないはずの夫と、関係を持ったという、そして妊娠したという女性が現れ、崩れた。波紋が広がるように、違和感は膨れ上がり、不穏な気配を放っている。
このレビュー時点ではまだ6話なので、不穏な気配に不安を、あるいは期待を抱くばかりだ。
物語のキーとなるのは、信頼なのか、データなのか、あるいはサイコパスなのか?
24話で完結ということなので、ハラハラしながら結末を見守りたい。