リフレンド
取川アゲル
再会編
第1話
「愛理!あの時の事、ごめんね...だから!えっと...もう一度友達になって下さい!」
私は意を決して言い放った。
かつての親友。幼馴染の駒宮 愛理に。
「......あの時の事?一体何の話をしているんだ。」
「えっ?」
無情にも愛理には私の告白は届かなかった様だ。
私が言葉を返せずにいたところ・・・
「次は移動教室なので先に行きますね。佐藤さんも急いだほうがいいですよ。」
「あ...」
私のクラスの学級委員長、清水 美穂はそう告げて愛理と共に行ってしまった。
私は途方に暮れた。
◆
私、佐藤 未希と駒宮 愛理は幼馴染だ。
出会いは保育園。
愛理は明るく、とても人懐っこい。
そんな彼女と私はすぐに仲良くなり常に一緒に居た。
親友と言っていいだろう。
これからもずっと一緒に居る、そう思っていた。
中学に上がってすぐの頃、私たちは初めて喧嘩をした。
その直後、私は運悪く体調を崩し、学校を休んだ。
そして、数日後に快復して学校に戻った時にはもう愛理は学校に居なかった。
家庭の事情で転校したとのことだった。
そうして結果的に私たちは喧嘩別れになってしまった。
もう会えないそう思っていた。
それが・・・
「まさか転校先で再開するとは思わなかったなー。」
現在私達は高校2年生、親の仕事の事情で転校してきたこの学校で私達は再会した。
愛理の姿を見た時、運命だと思った。
また、友達に戻れると思った。
それなのに・・・
「まだ怒ってるなんて...」
先程の愛理の素っ気ない態度はまだ私の事を許していないということなのだろう。
もう4年前の話だというのに、愛理は案外根に持つタイプだったのだろうか?
そんなことを考えていると、後ろでドアの開く音がした。
「ここに居たんですね。」
「...清水さん。」
「美穂と呼んで下さい。」
そう言いながら美穂は私の隣まで歩いてきた。
「じゃあ私も未希でいいよ。どうしてここに?」
「未希さんが愛理さんに言っていたことが気になったのでお話してみたいと思ったからです。」
私が愛理に言ったことというのは言うまでもなく先程の告白の事だろう。
彼女は先程の一件の際にも愛理と一緒に居た、恐らく友達なのだろう。
であれば、私の言動が気になるというのは頷ける。
「なるほど、あっ!もしかして私の事探してた?!」
私はハッとして聞き返す、というのも今私達が居るのは屋上なのだ。
一応転校生なので、教室に居るとクラスメイト達から話しかけられて落ち着かなかったため、人のいない場所を探してたどり着いたのがここという訳だ。
「気にしないでください、お話してみたかったのは私の方なので。」
美穂はそう言って微笑んだ。
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新シリーズです。
前作は結構先の話まで書いてはいたんですが、行き詰ってしまったので打ち切りました(削除しました)。
実はこのシリーズも一度20話近くまで書いてから設定等を見直したため、その20話分は没になってしまいました。
ですが、始まりから結末までの大まかな流れは既に決めているので今度こそは大丈夫だと信じたいです...
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