第9話 悪夢
目覚めたわたしは、そのまま治療室に運ばれていた。
まるで悪夢にうなされるように目覚めたわたしは、異常な心拍数を叩き出したらしく、強制的に時間旅行を中止されたらしい。だけど、はっきりとおばあちゃんの落下シーンを覚えていた。
時間旅行には、禁忌事項がある。
⑥身体的負荷がかかる時間軸への介入が観測された場合、強制的に時間旅行を中止するか、そのログを抹消する。
⑦身近な人物の生命に関わる時間軸への旅行は、偶発的に生じる場合を除き禁止する。また、介入において生命を救うまたは失うような働きかけは奨励できない。
⑧度重なる制約違反があれば、以後の利用を禁ずる。
わたしは、今回⑥に該当しました。制限は、2週間。おばあちゃんが高松真央であるならば、きっと無事なのですが、あの後どうなったのかずっと気にしています。
また、必ず会いに行きます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます