• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
ひきこさん

ひきこさん

二ノ前はじめ@ninomaehajime

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★93
32人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 猫小路葵
    307件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    差し出された手を、とった

    前作「ひとりかくれんぼ」につづいて、
    オカルト好きで名探偵志望のEと、神社の家の子のKが登場する本作。
    霧の日に現れるという都市伝説「ひきこさん」の謎を暴こうと張り切るEに、Kは「そんなことしないで」と取りつくしまもない。

    物語の冒頭で、ある出会いが描かれている。
    ある霧の日、緩慢に住宅街を彷徨う背の高い女と、道端に座り込んだ薄着の女児。
    女児の手足にはいくつもの青あざがある――

    Eは好奇心を抑えられるのか。
    放課後、ランドセルを揺らして訪れた住宅街。
    気づけばいつしか霧が出ていた。

    うまく言えませんが、これは冒険譚であると同時に、心に寄り添い、涙するホラーだと感じました。

    • 2025年12月23日 07:35