第4話 ポージングは祈りであり全てだッ!

 マンガ肉はとても美味しかったけど、きな粉汁とのマリアージュはいただけなかった。


 残したりしたら師匠が怖そうなので、頑張ってマンガ肉を食べると当然喉に詰まってくる。


 流せる可能性があるのは、きな粉汁……。


 流れんわっ! いや、実際は流れてたと言うか、流し込んだよ?


 でも喉にずっと、きな粉がいるのよ。


 偶に溶けきっていないヤツが気管を攻めてくるのよっ!


 

 そんな食事と格闘した後、僅かな食休みをとり、また出発する事にした。


 食事前より微妙に、いや確実に瓦礫のサイズが上がっているッ!


 でも師匠には逆らっても勝てそうに無いので命懸けでヤるしかない!


 ぐっぐぐぐ……あれ? 食事前より重くなっている筈なのに、確実に楽になっている?


 見た目だけ大きくて実はさっきより軽いヤツなのかな?


 師匠も優しい所もあるんだね。


 これなら、何とか行けそうかな?


 暫く進んで行くと、食事前は余裕がなくて分からなかったけど、師匠以外にもガチムチさん達が沢山いる……てか、ガチムチさんだらけ。


 しかも、ガチムチなだけじゃなくて、偶に何故かポージングをしてるのよ?


 何で?


 数十歩おきに沢山いるガチムチさん達が思い思いのポーズを決めてるのよ、笑顔で。


 怖いわッ!


 馬車の中の殿下が怯えるから止めてあげて欲しい。


「あのぅ、師匠? 何故師匠も含めて皆さん数十歩おきにポージングをしているんでしょうか?」


「ほう、お主ポージングの何たるかを早くも知りたいか……?


流石はワシが見込んだ弟子ッ!




祈りだ。


『はい?』


祈りであり全てだッ!」








 本気で何言ってるか分かんないんだけど?








「い、以上ですか?」


「うむ、以上だッ!」



 マジ、訳わかんねええええええッ!!


「ふむ、まあお主には、まだ理解するには精進が足りておらんから、理解出来ておらんのも致し方あるまい。 精進せよ」


「は、はあ……」


 ヤバい! ヤバいヤバいヤバいヤバいッ!


 師匠含めて公国の奴等、頭が可笑しい奴等ばっかりなの?


 何? 祈りって?


 何? 全てって?


 こわっ! 怖過ぎるんですけどっ!?


 私これから、この人の弟子で、あの人達に囲まれて暮らすの?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る