運命を操る預言者の手のひらで、恋と武功とケモノたち
- ★★★ Excellent!!!
この作品はハードな世界設定と倫理の重さを、会話劇と食べ物、そして恋愛の初々しさで緩めてくれるバランス感覚がとても心地よい作品です。鰻、どらやき、サラダ煎餅、チョコ、いろんな食べ物が出てきます。また、きちんと分量を量って急須にお湯を注き、懐中時計できっちり2分計り、湯呑みに少しずつ交互に注いで濃さを均一にする描写は作者ならではです。予言者が国家の運命を握り、戦争さえ予定調和として設計されている世界なのに、前線のケモノたちは驚くほど等身大で、泥臭くて、可笑しいほど人間臭いです。副機長の女性は、かなり重い過去を抱えた方ですが、方言混じりのツッコミと食べ物ネタコミカルで素敵です。みなさんもぜひ。