やぶれかぶれ税。

冒頭一行目で、変な声が出ましたな。

私は案外これは、落語的なお話に思いました。

この世界線では、笑うと税金が取られるのだそうです。しかも税金の価格がおかしく、
クスクス笑で二千円だそうです。

……一日分の食費ですね。

ちなみに笑うと五千円。頑張れば一週間過ごせる値段です。


そんなところにまで税をかけるとは。資源のない日本ならではと言えばそうなのかもしれません。


石油もポーキサイトもない。観光業に依存しよにもコロナウイルス怖い。
だったら原発でも立てなきゃだろ。いやいや、住民の反対がすごい。


じゃあどうする?

笑ったやつから金取るしかねえだろう!!


こういう思考なのですかな。



気になるのは、この税を受け取った人間たちです。
税収が上がったら、彼らは笑ってもいいんですかね? もちろんいいのでしょうな。



ええ、


この国、暴動起きますね。







まあ設定はともかく、星新一を彷彿とさせる、シニカルでSFチックな、ディストピア作品にございます。


ぜひ、ご一読を。