異世界転生した新社会人、2度目の青春を謳歌する

ゆいと

プロローグ

少しづつ慣れ始めた満員電車に揺られながら、ぼーっと吊り革を掴む。電車に乗っている時、デスクワークをしている時、ふと思ってしまうことがある。青春時代をもう一度…なんて思う。「中学の時、一度だけ付き合った彼女ともっと長く続いていたら?」「ギリギリ一位を逃した県大会で勝てていたら」「高校の時、勇気を出して告白したら」「もっと受験勉強頑張れば」とか…ふと考えてしまう。叶うはずもないのに。別に青春を謳歌できてなかったわけじゃないし、今の会社は良い会社だ。でも、思ってしまう。そんなことを考えていると、目的の駅に着いたので、電車を降りた。歩道を1人で歩いていた。すると、突然後ろから叫び声が聞こえ、後ろを振り向くと、トラックが止まることを知らないのか、ものすごいスピードで走っていた。俺は受け身の体勢を取ろうとするも、間に合わず、トラックと衝突した。「俺、こんなところで死ぬのか」そんなことを頭の中で思いながら、段々意識を失っていった。


そして、目を覚ました。体の違和感を覚えた。目の前には見知らぬ女性がいた。

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