序章 第3話 若人

やァ皆。誰にでも優しいお兄さん、

結錐風手だよ。おやァ、誰だお前って顔をしてるねェ。まァ大丈夫。すぐに分かるから。さて、

本題に入るとしよう。ここまでのお話は、彼女達の自己紹介、いや、他己紹介かな?それだけだったけど、本編が遂に始まるからねェ。

ステラについて教えようかな?

ステラって言うのはねェ、様々なifルート、つまり歪んだ世界は、太陽系のように美しく、完璧に循環している。コレを王環と言う。そして、

肝心のステラは、願いを叶えてしまえる女神であり、不自然な自然、そして、王環その者でもある。まァ謎が多いけどね。ともかく、彼女達は

そのイレギュラーを巡って抗い、遁走する。

そんな物語を、見届けてほしい。

あァそうだ!忘れてた!

この物語の主人公はあくまで二人の少女であり、

僕らはただの解説役さ。このことを、頭の隅に

置いておいてくれ。

じゃァここで、バトンタッチだ。

命が桜のように散らないことを、祈っているよ。

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