少尉のバナナはまだ青い。

どうすれば読んでもらえるのだと言うのか。

物書きならば誰もが切実に直面する悩みであるだろう。
上を見ればキリがなく創意工夫トライアンドエラーを繰り返し、反省点を見つけてはまた書いて読んで。
結局、読んでもらえる人と自分とは、何が違うんだ？　と考える日々なのはレビュワーの個人的な愚痴だ。ここに書くのは野暮というものだ。


十人十色とはよく言うが、
この先生の場合は仕事をしながら物書きをしているために、
短編に照準を絞り、特に日本海軍ブロマンスもののミステリーに特化した世界観を構築されているらしい。

この先生の著作天空の糸もレビュワーは拝読しており、感動したのを覚えている（ただ、ブロマンスの世界に疎いため解釈を間違えていたらしく先生に反省文を送ったのも覚えている）


それでこちらの作品は、
前半は半ば……というかほとんどエッセイなのかな？　とにかく読まれるための工夫を考え、後半にてそれを実践したらこうなった！　という構成になっている。

前後編とも、それぞれ違った面白さがあるが、
やはり後編の、

日本海軍✖︎ブロマンス✖︎ミステリーという、
ラーメンあんかけチャーハン的と言えば良いのか……？
これでもそれなりの作品を読んだつもりだが他と毛色の違う作風は独特で斬新だと思う。



天空の糸https://kakuyomu.jp/works/822139840762421898

も併せて、ご一読を。