一見すると「先生×生徒」という危うい題材ですが、本作の魅力はそこではありません。
軽快な一人称とテンポ抜群の掛け合いで描かれるのは、恋に落ちる寸前の距離感と理性の綱引き。
ヒロインの等身大でドライなのにどこか優しい視点、そして先生の常識と暴走が紙一重な不器用さが絶妙に噛み合い、笑えるのに時々胸がきゅっとします。
文化祭準備やクラスの日常描写も生き生きとしていて、青春の空気感がとても心地いいんです。
「始めないはずの恋」がどう転んでいくのか……続きを追わずにはいられない、生き生きとしたキャラ達の日常が楽しくて仕方ない傑作です!!