**さには -Saniwa- 《神々と歩む少年達の戦い》**
みゃーじま
第0話 葦原の歪み
──葦原の歪み。
この国は、神々の国。
だが同時に、人の国でもある。
神は人を守るモノ。
人は神を敬うモノ。
そう信じられてきた。
それは、はるか昔に神と人が結んだ“契約”だった。
守る代わりに、敬え。
敬う代わりに、守れ。
だが、人が増え、豊かになり、選ぶことを覚えたとき。
──人々は神の存在を忘れ始めた。
神々は気づいた。
──調和が、崩れ始めている。
そんな中、神々の存在を忘れ、敬うことを忘れた人間に、一部の神々は怒った。
怒った神々は、神域を出て人間に災いを為し、その存在を誇示しようとした。
その怒れる神を、悪鬼と呼んだ。
神は、その歪みを“正すため”、その器足り得る人に役目を与えた。
その役目を請け負ったものは『さには』と呼ばれた。
神託者サニワは、神の声を聞き、その意思を人の世に伝える役目を負った者たち。
混沌へ向かう世界。
神々は今何を思う。
悪鬼は何を企む。
人間はどこへ向かう。
サニワに与えられしその能力、“神技”。
その刃はどこに向かう。
葦原中国は、静かに軋み始めている。
神と人、その狭間で。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます