第3話 三麻

 今日はサンマについて書いてみよう。奈良出身のレジェンド芸人や大根おろしとよく合う魚のボケはやり尽くされているのでここでは割愛させてもらう。


 本来、麻雀は四人で打つ。しかし、長い歴史の中で、どうしても四人集まらないとか色々な事情により、三人で打てるように試行錯誤が繰り返されてきた。


 そして現在、一つのジャンルとしてサンマが定着したのである。


 基本的にサンマで使われるのは萬子の二から八を抜いた牌である。おそらく最初は全部抜いてみたんだろうが、それだと国士無双という役が出来ないから、と言うことで一萬と九萬を加えたのだと推察する。ポンは出来るがチーは出来ない。


 共通ルールはそれくらいかな? 後は場所によって花牌を入れたりするがその辺りはあまり詳しくないのでここから先は天鳳におけるサンマルールを書いていく。


 各自持ち点35,000点持ち、40,000点返し(オーラス40,000点に満たなければ誰かが到達するまでサドンデス)。北は抜きドラとして使え、卓上にさらせば北一個で一翻付く。


 ちなみに北が当たりの場合、晒した時点で和了あがりが成立する。大昔に出回っていた牌譜で、開局早々親が北を晒し、国士無双に振り込むというものがある。


 四人打ちで花形役となっている三色同順はサンマでは不可能である(三色同刻なら可能)。


 染め手とトイトイが主な和了り役となり、打点も高くなりやすい。ハネ満くらいなら簡単に出来てしまうのだ。


 戦略として大切なのはツモり損という概念である。これがまたサンマを奥深いものにしている。


 四人打ちの場合、ロン和了りでもツモ和了りでも点数は同じである。満貫ならロンで8,000点、ツモで子2人から2,000点、親から4,000点で合計8,000点だ。ところがサンマの場合、子が1人足りないのでツモると子1人分収入が減ってしまうのだ。


 場所によってはサンマでもツモり損にならないように点数を配分しているが、天鳳サンマはツモり損を採用している。


 ハネ満、倍満、下手すりゃ数え役満などとハデな展開もサンマの魅力の一つだが、オーラスの攻防はやはり麻雀の醍醐味だ。ツモり損もきちんと把握した上でしっかりと対応していきたい。


 何を隠そう、私自身このエッセイを書くまで点差に対する意識が低かった。そもそもサンマは大物手が飛び交うから箱割れで終わる事も多く、オーラスまで辿り着く事も少ないんだよね。


 しかし、今後の事を考えればしっかりと条件戦を勝ち取れるようになっておきたいところだ。まぁサンマは鳳凰卓目指してる訳じゃないけどね。


 次回はもう少し深く点差について語ってみよう。

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