第2話 自戒
暴走を防ぐためにいくつかルールを設定しておこうと思う。
このルールは私用のものなので、万人がこの通りにすれば成績が向上するという類のものでは無い。本人が自分の雀風を冷静に分析し、それぞれで設定すると良いだろう。
•ラスを引いたらいったん牌譜を検討し、どこがいけなかったのか確認する。
アツくなってすぐに再戦ボタンを押すと、同じようなミスをする可能性が高い。同じようなミスならまだしも、取り返そうと無茶をして自滅したり、とにかくろくな事がない。必ずいったん時間を置く事を心がけよう。
•中途半端な打牌はしない。
オリると決めたのに現物ではなく他の牌を切って放銃するのは愚の骨頂。たとえ筋でも別の牌を切るのは現物が尽きてから。相手は一人ではないのでリーチに対して強い牌を切る他家がいたらそちらにも警戒する。リーチ者に通っているからと言って強い牌で押してくる相手に無警戒で打って「しょうがない」とか言ってたらいつまでも上達はしない。
•最後まで諦めない。
たとえ、オーラスほぼ0点だったとしても、できる事をできる範囲でやる。天鳳のルールでは持ち点回復に意味は無いので、ラスが確定する場合は和了らない方が良い。親が大物手を完成させ、そこに他家が振り込んで箱を割ってしまう可能性もあるのだ。聴牌さえ維持していればトビは回避できるので次局に期待は持てる。そこまでやって流局でゲームが終わったとしてもやれる事はやったと納得感は得られるはずである。
•理不尽に思える打ち方をされても気にしない
自分に不都合な和了りや振り込みをされると理不尽に感じてしまうが、他家には他家の都合があるのでいちいち気にしない。遅延行為(故意に牌を切らない、鳴かないなど)も気にせず、むしろ長考のチャンスと捉え、その時点で考え得る可能性を全てピックアップして検討をしておく。嫌がらせのつもりでも遅延行為はむしろ他家に利する事の方が多いので上級者はしないものである。レベルが低いと鼻で笑いながらじっくりと考えをまとめておこう。
•ながら打ちしない
Mリーグを観ながらとかTikTok生配信を観ながら打たないこと。天鳳を打つ時はそれだけに集中して真剣に打とう。それでなくてもヘタクソなのに何かをしながら打ってまともな麻雀が打てる訳がないのだ。今はまだ勝てるかもしれないが、そんなクセが付いたまま特上卓に上がったらとんでもない目にあう。今のうちにしっかりと集中して打つ習慣を身につけておこう。
•飲酒時は打たない
当たり前すぎてここに書くか迷ったが、自戒の為に書いておこう。稀に飲酒時の方が大胆に攻めたりできて調子の良い時もあるが、大体の場合見落としや凡ミスに繋がるので絶対に飲酒時にはうたないようにしよう。
以上を肝に銘じて頑張ろう。
江良双のネット麻雀「天鳳」奮闘記 江良 双 @DB1000
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