命の共犯

『あなたの前で大声で泣けるほど、

 わたしは弱くはないけれど。

 涙を隠したまま生きられるほど、

 わたしは強くもないのです。


 すぐ死んでしまいそうなほど、

 わたしの心は傷ついてないけれど。

 消えたくて泣いた夜を無視して、

 明日笑う余裕くらいはあるのです。


 「わたしのまま」で居れるほど、

 わたしはわたしを愛してないけれど。

 あなたには優しく抱えられて、

 等身大のわたしを愛して欲しいのです。』



もしあなたがそんな苦しみと、

ひとりで戦っているならば。


その涙に、色をつけよう。


その生きづらさを、音にしよう。


その矛盾を尻目に、ハグをしよう。


強くあろうとする必要なんてない

その脆さを隠さずに生きていこう。


どうしてもいえない苦しみを、

僕が余さず歌にしよう。


傷だらけのあなたを称えて、

この歌であなたを抱きしめよう。


僕はただ、「あなたのまま」で泣いてほしい。


嘘の笑顔ばかりだった日々に、

今日は、静かな革命を。


言葉は人を傷つける道具じゃなく、

あなたを守る盾になればいい。


僕の生き方そのものが、

あなたへの愛の表現だ。

影の中で手を伸ばす声が、

誰かの灯りになれることを知ったから。


誰より先に、世界より先に、

僕があなたを認めよう。


それがあなたにとって、罪だとしても。


「あなたはひとりじゃないよ」とか

「いつか絶対報われるよ」とか

「僕がそばにいるよ」とか

そんな嘘くさい言葉の代わりに。


あなたのために、この歌を、遺して。

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