主人公には媚を売ろう!
@doll_
第1話 オレはモブである
最近では転生モノの転生先に既存作品の主人公ではなくモブに転生するというものがある。
そこで転生したモブは原作知識を活かしその世界では物語のヒロインたちでハーレムを作ったりチート能力を得て無双したりするのが定石となっている。
そしてもう一つよくあるのが原作では良き主人公であったキャラが実はヤリモクであったり、能天気過ぎてイラつくヤツであったり…とにかく酷いヤツになってしまうのだ。
原作でのヒロインたちや周りのキャラは皆主人公が好きである、または好きになる。
だが、そんな主人公が酷いヤツならまぁヒロインを掻っ攫うことも、チート能力でかませ犬にまで落とすこともしていいだろうとオレも少しは思うのだ。
ところで話は変わるがオレは今、知らない天井を見ている。
いや、知ってはいるのだがオレは気づいてしまったのだ。
オレはどうやらその転生者らしい。
今まで普通に生きてきたわけだがふと自分が通うことになる制服を見ると漠然とその考えが浮かび混乱して自分のベッドに寝て天井を見ているわけだが。
前世と言っていいのか転生前の自分はよく思い出せないが転生したという実感が何故かあるので転生したと思っていいだろう。
何より周りのことをよくよく見てみると何故今まで気付かなかったのかと思う程違和感がある。
まずあらゆるちょっとしたものの名称が違うのだ。
例としてあの有名な炭酸飲料がよくある権利問題で少し名前を変えるアレで変わっているのがそのまま売られているといった感じだ。
他にも色々あるが決め手は数週間前にニュースであった『彗星』だ。
この彗星はオレが知っているあるゲームの物語に深く関わっているのだ。
そのゲームでも見たニュースの場面が実際にテレビに映っていた記憶があるので確信した。
ゲームの名前は「やがて来る彗星と共に。」である。
略してコスイと呼ばれていたがあまり知名度も無くひっそりと売られていたギャルゲーだ。
ストーリーは王道であり少しファンタジーな要素もあるものだった。
オレはかなり好きというわけでもないが、まぁ割と好きなゲームだったがまさかそのゲームの世界に来れるとは思わなかった…
そしてこの世界がコスイと気づいたもう一つの理由、オレの視界の先にある制服はコスイの舞台の一つとなる学園の制服と同じモノだ。
つまり、オレはコスイのヒロインたちと会えるということッ
自然と興奮してくる。
最初に語った通り、こういう場合は主人公がクズというのがこの世の理ってもんだろうよッ!!
ならばモブのオレでもさっさとヒロインたちの恋愛フラグを主人公より先に立てちまってハーレムがワンチャン作れる可能性があるッ!!
「俄然燃えてきたぜェ!!!この佐藤ユウキ!この世界でハッピーライフを送ってやるッ!!」
ガハハハッと一人笑う男、名前は佐藤ユウキ。
体系は少し背が高いぐらいしか取り柄のないような平々凡々な見た目である。
ただ、中身の方はハーレムを夢見るバカ寄りの残念思考な男であった。
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